原告側「全裁判所で無効判決出る」 参院1票の格差訴訟
升永英俊弁護士らは22日、東京都内で記者会見し、参院選の全47選挙区を対象に提訴した点を強調したうえで「すべての裁判所で無効判決が出ると思う」と話した。
会見に同席した伊藤真弁護士は今回の参院選の定数配分について「最高裁が是正を求めた都道府県の枠組みにこだわり、衆院選に比べても格差が大きい」と強調。「選ばれた議員に民主的正当性はなく、憲法違反は明らか」とした。
最高裁は1972年と83年の衆院選を「違憲」と判断。そのうえで、公益を著しく害する場合は違法宣言にとどめられる「事情判決の法理」を適用し、選挙結果は有効とした。升永弁護士は会見で「(全選挙区で提訴したため)今回は事情判決が使えない。裁判所は無効と判断するしかない」と訴えた。