岡山の小5不明 付きまとい、県警に相談
下校途中に行方不明になった岡山県倉敷市徳芳の小学5年、森山咲良さん(11)が5月と6月の複数回、自宅近くの通学路で銀色の小型車に付きまとわれ、母親が警察に相談していたことが17日、岡山県警への取材で分かった。

森山さんは行方不明になる直前、同一とみられる車に乗った男と自宅近くで会話しており、県警は付近を走る車両の映像を解析。事件に巻き込まれた可能性が高いとみて捜査を進める。
県警によると、最初に付きまとわれたのは5月上旬。母親が「娘が学校から帰宅中、自宅の近くに銀色の車がとまっていて不審に思った」と倉敷署に電話で相談した。母親は車のナンバープレートの4桁の数字を伝えた。倉敷署は対策をアドバイスし、母親は被害届を出すまではしなかった。
母親は相談後、森山さんに全地球測位システム(GPS)機能付きの携帯電話を持たせるようになった。その後も複数回付きまとわれたという。
森山さんは、今月14日午後4時半ごろ、自宅の西約100メートルの路上で、銀色の車に乗り眼鏡をかけた若い男性と話している姿が目撃されている。
住民の目撃情報から、銀色の車は以前にも森山さん宅付近に停車していたとみられ、県警は所有者の特定を急ぐ。
森山さんの携帯電話の位置情報は14日夕から夜、自宅から北東約2キロの住宅街付近を示していた。県警は17日も100人態勢で捜索を続けた。
森山さんが通う小学校は19日から夏休み。休み前の最後の授業が行われる17日も、教師と保護者が通学路に立ち、児童らの集団登校を見守った。〔共同〕