乗客がホーム下に転落、駅員気付かず電車発車
東京メトロは10日、日比谷線六本木駅で9日夜、到着した電車に乗ろうとした女性客がホームから線路上に転落したのに、そのまま電車を発車させるトラブルがあったと発表した。男性駅員(20)は荷物が落ちたと勘違いし、発車合図を出していた。女性客はホーム下の待避場所に避難し、けがはなかったという。
同社によると、9日午後9時20分ごろ、中目黒発東武動物公園行き電車(8両編成)に乗り込もうとした女性客が、ホームと車両との間の約25センチの隙間から転落した。連れの女性が「落ちた」と大声を上げ、4メートルほど離れた場所にいた男性駅員に伝えたが、駅員は「後で拾います」と言って、発車合図を出した。
女性客や連れの女性が酒を飲んだり、携帯電話を操作したりしている様子はなかったという。
駅員は4月に入社し、研修後に同駅に配属。同社は「ホーム監視を徹底するよう駅員への指導を徹底する」としている。