学生・生徒自殺、初の1000人超 11年、雇用悪化が影
政府は8日の閣議で、2012年版の「自殺対策白書」を決定した。白書では11年の学生・生徒の自殺者数が1029人で、初めて1000人を上回ったと報告。自殺者数が急増した1998年を起点とした推移でも近年は20代の自殺率が高まっており、若年層の雇用情勢が悪化していることが影響していると指摘している。
11年の自殺者数は3万651人で、14年連続で3万人を超えた。男女別では男性が1328人減の2万955人、女性が289人増の9696人。
月別でみると東日本大震災後の4~6月でそれぞれ前年の同月を上回り、特に5月は3375人で前年同月と比べ593人増えた。白書では健康問題や家庭問題など様々な要因があり、著名人の自殺による影響もあると指摘している。