水産庁、クロマグロの漁獲規制強化表明 未成魚対象
水産庁は22日、資源減少が深刻化しているクロマグロについて、産卵前の未成魚(0~3歳)の漁獲規制を一段と強化する方針を示した。これまでは主に巻き網を対象に漁獲を規制してきたが、2015年からは一本釣りなど他の漁法にも規制の対象を広げる。
全国の漁業関係者を集めて東京都内で開いた会議で水産庁の宮原正典次長が表明した。主に日本が漁獲している北太平洋のクロマグロは未成魚が9割以上を占める。親魚の資源量は10年時点で史上最低に近い水準にある。宮原次長は「安いメジ(クロマグロの未成魚)を好きなだけ食べられる状況ではない。すべての漁業者や流通業者に協力してもらいたい」と呼びかけた。