日米、宇宙の安保で協力推進
日米両政府は11日、宇宙空間の開発、利用に関する協力を話し合う枠組み「包括的対話」の初会合を都内で開催した。中国の艦船や北朝鮮などの不審船を念頭に、人工衛星を使った艦船監視で協力を進めていくことを柱とした共同声明を発表した。安全保障のほか、民生分野での協力推進も確認。同盟強化を進める狙いだ。
日本側は、外務省総合外交政策局の山崎和之参事官をトップに防衛、文部科学両省や宇宙航空研究開発機構の担当者らが出席。米側は国家安全保障会議(NSC)幹部や国務省、国防総省、米航空宇宙局(NASA)がメンバーとして参加した。
米国が開発し、カーナビなどに使われる全地球測位システム(GPS)と日本独自の衛星システムの相互運用に関する協力で一致。宇宙に漂う衛星破片など「宇宙ごみ」に関する国際ルールづくりへの積極参加も確認した。〔共同〕