海外マネー、新興市場にも流入 過熱感に警戒も
社名 (一部略称) | 株価 上昇率 (倍) | 事業の特色 |
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DWTI | 7.0 | 大学発バイオベンチャー |
テ ラ | 2.8 | 大学発バイオベンチャー |
Mスター | 2.7 | 投信商品評価 |
コロプラ | 2.1 | スマホ向けゲーム |
ユーグレナ | 2.0 | ミドリムシ培養 |
ガンホー | 2.0 | ゲーム「パズドラ」がヒット |
スパークス | 2.0 | 独立系資産運用会社 |
U M N | 1.9 | ワクチン開発 |
アールテック | 1.7 | 製薬ベンチャー |
クリレスHD | 1.5 | 飲食店展開 |
個人投資家による売買が中心だった新興株市場にも、海外の投資資金が流入している。ジャスダックや東証マザーズといった新興市場では、今月に入ってからの1カ月足らずで株価が2~3倍になる例も相次いでいる。
24日はゲーム開発のガンホー・オンライン・エンターテイメントが値幅制限の上限(ストップ高)水準まで上げ、上場来高値を更新。スマートフォン(スマホ)向けゲーム「パズル&ドラゴンズ」のヒットで、今月に入ってから株価は約2倍に高まった。スマホゲームのコロプラも同期間に株価は2.1倍になった。
政府が成長戦略で医療分野の強化を掲げたのを受け、バイオ関連株も大幅上昇が目立つ。大学発のバイオベンチャー、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所(DWTI)やテラ、ミドリムシ培養のユーグレナなども軒並み大幅高となっている。
新興市場株は個人投資家の人気が高いが、ここにきて海外投資家の資金流入も目立つ。ジャスダックとマザーズの合計では、海外投資家は4月第2週まで18週連続で買い越した。国内の個人と海外勢の活発な売買で、24日のジャスダックとマザーズの合計売買代金は約3800億円と約7年ぶりの高水準を更新した。ただ、一部銘柄では短期間で株価が急上昇する例もあり、市場では過熱感を指摘する声もある。