江守グループHD、興和紡などに事業譲渡 民事再生法を申請
江守グループホールディングス(HD)は30日、東京地裁に民事再生手続きを申請し、主な事業を興和グループの興和紡(名古屋市)と企業再生ファンドのジェイ・ウィル・パートナーズ(JWP、東京・千代田)の2社に譲渡すると発表した。負債総額は約711億円。同HDの中核事業会社である江守商事(福井市)など8子会社を興和紡とJWPが共同で設立する特定目的会社に約100億円で譲渡する。
譲渡期日は裁判所の許可などをへたうえで、5月末を予定。江守グループHDの従業員は江守商事に転籍し、8子会社の雇用は維持する。
江守グループHDは中国景気の減速感を受けた取引先の業況悪化により、中国子会社の売掛金回収が進まなくなった。2014年4~12月期の連結決算で439億円の最終赤字に転落し、234億円の債務超過となった。