国連、北朝鮮の人権問題報告書を公表
【ニューヨーク=原真子】国連特別報告者のダルスマン氏は28日、北朝鮮の人権問題に関する特別調査の内容を総会で報告した。「国際社会は決然と調査を続ける」とし、国際刑事裁判所(ICC)への付託にも言及した。
報告書は、すべての拉致被害者とその子供たちを出身国に帰還させるよう要求した。日本と北朝鮮の2国間協議が進展し、特別調査委員会が設置されたことを歓迎する一方で「当事国だけでなく国際社会全体の問題だ」とも指摘し、北朝鮮に透明性のある調査を迅速に進めるよう求めた。
ダルスマン氏は、27日に北朝鮮の政府当局者4人と初めて会談したことも報告した。会談は1時間ほどで調査団の訪朝の可能性についても話したという。