中国製造業、1~2月経常益4.8%増 1年ぶりプラス
【上海=小高航】中国国家統計局によると、製造業を中心とする一定規模以上の企業が1~2月に稼ぎ出した経常利益は前年同期に比べて4.8%増の7800億元(約13兆5千億円)と1年ぶりに増加した。鉄鋼や石炭産業は大幅な減益が続く半面、化学や食品などが好調だった。
年間売上高が2千万元以上の製造業の合計売上高は、1%増の15兆2600億元だった。国有企業の利益は14.5%減と苦戦が続いたが、民間企業は7.5%の増益を確保した。
利益水準を業種別に見ると、鉄鋼業が72.9%減の24億元、石炭業は9億元の赤字(前年同期は82億元の黒字)に転落した。一方、化学産業が16.2%、食品製造が14.8%それぞれ増益となるなど、業種により明暗を分けた。