シャープ株、鴻海取得予定の88円一時下回る
1日の東京株式市場でシャープ株が一時、前週末比5円(5%)安の87円まで下げた。業績低迷を嫌気した売りが優勢となり、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業のシャープ1株あたり取得予定価格(88円)を下回った。両社が出資契約を4月2日に結んで以降、株価が予定価格を下回るのは初めて。シャープ株は8月1日、東証1部から2部に指定替えとなった。
買収側の鴻海はシャープの株価について7月30日、「シャープの株価の変化は投資に影響しない」とコメント。シャープの株価が取得予定価格を下回る懸念を示唆する報道が相次いだのを受け、台湾証券取引所を通じて開示していた。8月1日、鴻海関係者は日本経済新聞に対し「株価が88円を下回っても投資に影響はないとの趣旨だ」と説明した。
シャープは7月29日、2016年4~6月期の連結最終損益が274億円の赤字(前年同期は339億円の赤字)になったと発表した。
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