住友生命・ソフトバンク、保険開発で提携発表
住友生命保険は21日、ソフトバンクなどと契約者の健康増進を後押しする保険の開発で提携した。運動や食生活など健康への取り組みを点数化。高評価だと翌年以降の保険料が安くなるほか、提携先の店舗やホテルで優待を受けられる。2018年の商品化をめざす。
ソフトバンクの情報通信技術で歩数などの運動データを収集。健康への取り組みと成果で加入者を5つ程度に分け、最上位のグループに入ると翌年以降の保険料が最大3割前後安くなる。逆に下位のグループだと保険料が上がるという。
保険料の算出で住友生命は南アフリカの保険会社ディスカバリーから国内の独占使用権を得た。通常の死亡保険や医療保険に上乗せするプログラムとして提供し、販売は住友生命の営業職員が担う。住友生命の橋本雅博社長は同日、都内で記者会見し「保険で健康への行動変化を促したい」と語った。
ディスカバリーは健康への取り組みから病気の発症リスクを分析するモデルを開発し、伊ゼネラリや中国平安保険などに提供。世界10カ国以上で約350万人の加入者を抱えている。