農業の競争力向上へ産官学で協議会 農水省、来春設置
農林水産省は農業の競争力向上に向け、産官学の人材を集めた協議会を来年4月につくる。農家や大学、IT(情報技術)に関係する企業など200~300社・団体の参加を見込む。幅広い分野の人材を集め、農作業を支援するロボットや販路拡大を目指す。
10日に準備会を立ち上げた。参加企業や団体がノウハウを持ち寄り、新商品の開発やビジネスの創出に向けて取り組んでいく。たとえば、参加した農家から「果物の収穫作業が負担」といった声があれば、センサーに強みのある企業を紹介する。自動で甘さを測って収穫するロボを開発する。
輸出拡大もにらむ。農産物を新鮮なまま届けるために、電機メーカーや運送業者が連携して冷蔵・冷凍設備を開発する。