ブリヂストン、450億円投じ国内の開発・生産体制を再編
ブリヂストンは16日、約450億円を投じて国内の研究開発・生産体制を再編すると発表した。期間は中期経営計画の目標の2020年度までをメドとする。東京都小平市にある研究拠点を約300億円を投じて拡充するほか、滋賀県彦根市にある主力工場に150億円を投じて最新設備を導入する。大型投資を通じて国内での開発と生産の両体制の効率化と最適化を進め競争力を高める。
小平市の研究開発拠点内に複数の新施設の建設を始めて2018年から順次開設していく。タイヤなど既存の商品開発のほか、新規の事業領域に向けた基礎技術なども進める。津谷正明・会長兼最高経営責任者(CEO)は都内で開いた記者会見で「自動運転車などの技術革新に対応しレベルの高い研究開発体制を整える」と話した。
あわせて小平市の研究施設内にある東京工場(小平市)で生産してきた乗用車や小型トラック用タイヤの生産を国内の他工場に移すなど国内生産の最適化を進める。国内の主力である彦根工場(滋賀県彦根市)では約150億円を投じて設備を導入、20年までにIT(情報技術)化や自動化に対応した生産ラインに刷新する。〔日経QUICKニュース(NQN)〕