ディズニーリゾート再開発計画、検討期間を延長
オリエンタルランド
オリエンタルランドは22日、東京ディズニーリゾート(TDR、千葉県浦安市)の大規模再開発に関する詳細な施設計画の検討期間を延長すると発表した。2015年内に公表する予定だったが、「最適な計画を作るためにもう少し時間をかける必要がある」(同社広報部)。新施設の内容や配置場所によって再開発の工事などが集客力に響かないよう、慎重に判断したようだ。
同社はTDRに23年度までに5千億円の大規模な投資を予定している。東京ディズニーランド(TDL)の人気エリア「ファンタジーランド」の面積を2倍に広げ、アトラクションを複数設置する。東京ディズニーシー(TDS)には北欧がテーマの新エリアを設ける。映画「アナと雪の女王(アナ雪)」の世界観を体感できる大型施設を約100億円投じて造る。アトラクションはそれぞれ17年度以降に順次開業する。
これらの大型施設に加え、他のアトラクションについても内容や配置場所の検討を重ねている。詳細な施設計画の公表時期は未定だが、「17~23年度の施設開業には支障がない範囲にとどまる」という。新施設は20年の東京五輪までに一部開業する見通しだ。
TDLとTDSの15年度の入園者数は前年度比3.1%減の3040万人を見込む。4~9月は前年同期に比べて4.8%減の1437万人と振るわなかった。
ただ、下期にはハロウィーンやクリスマスなどイベントが多く、15年10月は10月として過去最高の入場者数を記録した。来年には映画「スター・ウォーズ フォースの覚醒」や「アナ雪」の関連アトラクションやイベントを計画しており、入園者数の落ち込みを止める考えだ。
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