大日本印刷、文教堂株を日販に売却
大日本印刷は12日、保有する書店チェーンの文教堂グループホールディングス株を取次販売大手の日本出版販売(日販)に売却すると発表した。大日本印刷はグループで文教堂株の51.86%を保有し、うち28.12%分を10月末に売却する。株式売却に伴い、文教堂は大日本印刷の連結子会社から持ち分法適用会社になる。売却益は計16億円程度になる見通しだ。
文教堂は電子書籍の普及などで書籍の販売が落ち込み、2015年8月期まで3期連続で営業赤字となっていた。日販は今回の出資により、文教堂の筆頭株主となる。文教堂は全国に約200店を展開し、現在は主に取次大手のトーハン経由で商品を仕入れている。日販は今回の資本参加により、文教堂との取引拡大を狙う。