組み体操で139人骨折 大阪・八尾の中学、06年度以降
大阪府八尾市は16日、2006年度以降、36の市立小中学校の児童、生徒計139人が組み体操中に骨折のけがを負っていたと発表した。市立大正中で今年9月、体育大会中に「10段ピラミッド」が崩れて生徒が骨折した事故があり、実態調査を進めていた。
市によると、組み体操は計44の全小中学校で実施。けがは大正中の20人が最多だった。小学校1校、中学校3校では4年連続で骨折事故が発生。10年に小学校で起きた事故で、骨折した結果、肘を動かしにくい障害が残った女子もいるという。
市教育委員会の柿並祥之学校教育部長は「伝統行事でもあり、各校の主体性や自主性を尊重してきた」とした上で「大きな数字だ。重く受け止めている」と話した。
日本スポーツ振興センターによると、組み体操中の事故で14年度に災害共済給付制度に基づいて児童・生徒に医療費が支給されたケースは小学校で6289件、中学校で1885件あった。〔共同〕