三浦九段、再聴取せず ソフト利用疑惑で将棋連盟
竜王戦七番勝負(読売新聞社主催)の挑戦者に決まっていた三浦弘行九段(42)が出場停止処分になった問題で、日本将棋連盟の島朗常務理事は13日記者会見し、三浦九段から改めて事情を聴く考えはないことを明らかにした。島常務理事は「(出場停止が明ける)年明けの対局で範を示してほしい」と語り、これ以上の処分は科さない意向を示唆した。
一方、対局中に将棋ソフトを利用した疑いを否定している三浦九段の担当弁護士は13日、日本経済新聞の取材に「状況証拠しかない中で一方的に決められた処分で、撤回を求めたい」と話した。三浦九段については今夏以降、対局中の離席が目立ち、スマートフォンなどでソフトを利用したとの疑いの声が棋士の間であがった。ただ、不正を示す具体的な証拠を将棋連盟は示していない。
将棋連盟によると、11日、三浦九段に説明を求めたところ、ソフト利用を否定。いったん休場を申し出たが、期限までに休場届を出さず、12日に連盟が12月31日までの出場停止処分を決めた。