高齢者が暮らしやすい国、日本は8位 医療に高評価
【ロンドン=共同】世界の高齢者の生活環境を調査している国際団体「ヘルプエイジ・インターナショナル」(本部ロンドン)は9日、高齢者が暮らしやすい国の2015年版ランキングを発表、日本は8位となり、アジアで唯一トップ10に入った。

同団体は96カ国・地域の高齢者の収入や医療などに関するデータを分析。日本は医療に関する項目でトップとなったほか、社会保障や年金、累進課税などの制度が評価された。同団体は「日本は世界の中で最も健康的な国の一つだ」と指摘した。
1位はスイスで、ノルウェー、スウェーデンが続いた。上位には欧米諸国が並び、米国は9位。アジアではタイが34位、中国が52位、韓国が60位。最下位はアフガニスタンだった。
東アジアの調査を担当したエドゥアルド・クライン氏は「日本は予防医療や健康的な食事など、自分の健康は自分で管理するという仕組みが根付いており、他の国・地域にとって有益なモデルになる」と話した。
同団体は13年からランキングを発表しており、今回が3回目。日本は13年が10位、14年は9位で、少しずつ順位を上げている。