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人治の担い手(3)企業家
面従か離反か 打算の選択
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「また投資の相談に乗ってほしいと言われました」。1日、中国広東省広州。巨額投資を決めた液晶パネルの新工場のくわ入れ式で、シャープを買収した台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業董事長、郭台銘(66)は得意満面だった。郭はこの日、広東省トップの胡春華(53)の傍らにはべり続けた。国家主席、習近平(63)の「次」を狙う一人だ。
最高指導部入りの切符をつかむ共産党大会が今秋に迫る。その時機を捉え、郭は胡が率い...