カルロス・ゴーン(16)日産ウェイ
理念議論、箱根で缶詰め 開発・生産・販売の現場歩く
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手元にあるのは私が日本に来た1999年から日産180の終わる2005年までの足跡をたどった「シフト」という写真集だ。社員全員に05年11月に配ったものだ。
最も思い出深いのは最後の写真だろう。販売台数を世界で100万台増やす目標を達成した時のものだ。社員たちは偉業を成し遂げた。そういう記憶は「記録」としてぜひ残すべきだった。
ただし、05年は経営危機から6年が経過し、つらい時期が過去のものになろ...
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