日本人は黄昏に心行くもの・雲爺古典の世界に飛び込む
2023.11.20(11:36)
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この前用事が終わり家に帰ったら、裏のお隣の敷地で何やら黒い影が木の幹らしきものに登って動いていました。幻影だよね、薄ら夕陽を背にそこには誠に珍しい幻想的な絵が生まれていました。 かれえだにからすのとまりけり秋のくれ ・・・ っぽいですかな。
日本人は生来明け方よりも黄昏に心が行くように出来ていますから、自然自然にこういう気質が培われてきたんですね。やはり日本人でないとわからん世界です。
それで画像の照度を上げてみました。
おお、なるほど正体が現れてきましたなあ。そうか、裏の空き家の敷地にあった杉の古木がもう上半分が無くなっており、すでに切られているのでした。すぐわかりました。家主の方で古木の撤去処分を業者に頼んだのです。
しかしすごいですよね、本当は画像はこんなに明るくないですよ。それがスマホのカメラの明るさ調整をするとこんなに明るくなるんですね。デジタル技術ってすごいですね。お兄さんが何をやっているのかわかりました。悪いことすると監視カメラに引っかかりますです。デジタルって空恐ろしい面ありますが、世の中で役立てればこんなにすごいことないわけです。でも早速兵器にバンバン使われる世の中ですから、人間って本当に熊にも劣る低動物でもあります。日本人もデジタルの良いところは取り入れ、心はゆとりあるアナログでいたいものです。
翌日裏の家の方に目をやりました。すでに杉の古木は姿を消していました。樹木が無くなり新たな空間が出来ました。これも良しですが長年見慣れた樹木が無くなるのもうら寂しい・・・
奥の家はすでに空き家です。この家は蔦が家じゅうを覆う蔦屋敷したが、当面解体撤去は無いようです。今や世の中空き家空き地が大きな問題になっていますが、これ本当にどうなるものでしょうかね。風景というものは知らず知らず変わってゆきます。町の中はその度合いが大きいですから、10年もたつとまるで様相が一変します。我が町区もつい最近までは2世帯まで減っておりました。
夏来にけらし白妙の・・・ あの酷暑も
今や鉛色の天井がおっ被る晩秋となりにけり
そこで人生黄昏こそ醍醐味とて、雲爺は巡り合わせにより古文書解読教室に通うことになりました。何たらかんたらそれなりにあわただしい毎日であるにもかかわらず、又欲こいてなつかしき一年生に入学することになったのです。いや~、毎日が本当にタイトです。どうなることやら・・・・まず手始めに変体仮名付の読本「天羽衣」からスタートです。
12月20日
県南囲碁会事務局 平吹