これも知りたかった情報でした。ありがとうございます。
チェルノブイリのpermanent control zone に相当する領域に福島では80万人もの人たちが住んでいるなんて、絶句しました。
今、測定され発表されている放射線量が、具体的にどんな数値なのかは、チェルノブイリと比較するとわかりやすく、胸部レントゲン線検査やCT検査における被曝量と比べても,ナンセンス。
チェルノブイリの地図は1996年発表のものでセシウム137の核種に絞っています。先生のやられている比較は、空間線量からの逆算をすべてセシウム137の核種に当てはめていますので、明らかに福島を過大評価しており。誤解を招きやすいかと思うのですが、、
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No110/iitatereport11-4-4.pdf
こちらに京都大学の今中助教授の調査結果が出ておりますが、5ページにあるように、現時点での空間線量はセシウム134(半減期2年)ベースのものの方がセシウム137よりも遙かに多いはずです。
同じ放射性物質だから危険なのだから一緒と考えても問題はないという論もあるのでしょうが。核種によってBq当たりの線種(α線~γ線)と線量は違いますし、またセシウム134は植物に取り込まれる危険性は少なく、137は危険が多いというようにリスク上の大きな違いがあります。よってセシウム137ベースでの比較をするのが妥当かと。
今中助教授は飯舘村の濃度のそれなりに高い地域から土壌サンプルをチェルノブイリ方式と同じm2で採取されていますので、それから判断すると一つの目安として非常に大まかではありますが、3月31日時点の線量が10μSv/hであれば、セシウム137で大体1000KBq/m2という相関が成り立つように思えます。
曲田 空間線量 18.6μSv/h 土壌中のセシウム137 2188KBq/m2
山津神神社 空間線量 6.5μSv/h 土壌中セシウム137 588KBq/m2
以上の事から考えると、Confiscated/Closed Zoneは浪江町と飯舘村の南一部くらい。そしてPermanent Control Zoneは飯舘村の中部から南部にかけて、Periodic Control Zoneは福島市や郡山市のホットスポットと呼ばれる場所、くらいに縮小されると思います。
しかもチェルノブイリは発表が事故10年後の1996年、少なくとも調査自体は事故数年後の調査でしょうから、現在の土壌汚染と比較するのは今ひとつフェアではないような気もします。
ご注意ありがとうございます。
私の換算が過大評価だろうとのご意見、それは良いニュースです。私はこういうの素人ですから、うまくやれません。専門家がやらないからしかたなくやりました。やる必要があると思ってやりました。だから、フェアでないと言われると当惑します。やらない専門家こそがフェアでないと私はみています。
ご指摘を入れて、上の私の図でフクシマが3倍過大評価だとします。
赤 2 uSv/h (960 kBq/m2) →(320 kBq/m2)
オレンジ 0.5 uSv/h (240 kBq/m2) → (80 kBq/m2)
となります。
フクシマの赤は、Permanent Control ZoneとPeriodic Control Zoneのちょうど中間にあたります。3.5 uSv/h 以上がPermanent Control Zonに相当します。
フクシマではセシウム134が多いのに、セシウム137だけで比較するのが妥当だとおっしゃる意図がつかめません。
以下は反論です。素人ですから間違っているでしょう。またご指摘ください。
私が使った換算式 1 uSv/h = 480 kBq/m2 は、セシウム137についてのものだと思っています。(正しいですか?)
チェルノブイリの分布図はセシウム137を表現したものです。ですから、上の換算式があっていれば、チェルノブイリのシーベルトが得られます。フクシマのシーベルトと直接比べることができます。
問題は、チェルノブイリが、事故から10年後の1996年データだということです。しかしセシウム137の半減期は30年ですから、事故後1カ月とたいして変っていないと判断できます。
チェルノブイリからのセシウム放出の大半が134ではなく137だったなら(仮定です)、このまま両者を比較することは正当だと考えます。私がいま注目しているのは被曝線量です。土壌汚染ではありません。
本日はじめて拝見させていただきました。人が集まると無頼漢も出てきますので、相手にしないのがよろしいかと存じます。相手にすると調子に乗ります。自分の素性も明かさず意見するのは面白半分です。批判するのなら先ず自分で道標を示してはどうでしょう。読者は自分の責任において正しいものを選択します。
失礼いたしました。
ありがとうございます。きのうのツイッター発言を反省していました。これから、華麗にスルーすることにします。
セシウム137と134の放出比率は、チェルノブイリと福島で大きく変わるものではないと考えるべきと言えます。その意味では、チェルノブイリが137のみのデータであることは、チェルノブイリを過小評価することになるでしょう。
意見の意味が不明です。
チェルノブイリの分布図はセシウム137のものです。
チェルノブイリは知りませんが、フクシマはセシウム134が多い特徴を持っています。134:137が1:1または2:1のようです。
色々調べていたら金町が高濃度汚染地区と知りました。呆然です。家族に説明するべきですが、とても気持ちが重いです。信じてくれるかどうかも疑問です。
でも、運悪くそこに風、雨で降り注いでしまったのでしょう。汚染を除染する事は可能なのでしょうか、、、気持ちが動揺しています。
武田先生のブログから、先生のお名前がわかり、汚染の全容がわかる地図が詳しく見たくて訪れました。地形による変化など、知りたかったことがここでようやくわかりました。ありがとうございました。
私も同じく、武田先生のブログから、早川先生のお名前が知り、汚染の全容がわかる地図が詳しく見たくて訪れました。ねお #- さんも、武田邦彦教授の、ブログを良く見て、除染の仕方を勉強して、メールでも、質問などお聞きになられると、良いかとおもいます。とても詳しく、どのぐらい被曝しているのか、計算方法も表示されています。
頑張ってください。応援してます。
福祉まで今月16日公演もなさるようです。
早川先生のこのサイトは
放射能汚染の範囲とかが
たいへんわかりやすく
とても役立ちます
ありがとうございます
草津で高い放射線量を計測したということですが、ここはもともと温泉の影響で放射線量が高いという話です。
http://hanakaikou.blog68.fc2.com/blog-entry-161.html からの引用です。
IAEAのまとめた、チェルノブイリ原発事故20年目の文書
http://www-pub.iaea.org/MTCD/publications/PDF/Pub1239_web.pdf
このPDF文書の23ページ目の記述。
Soil deposition of 137Cs equal to 37 kBq/m2 (1 Ci/km2) was chosen as a provisional minimum contamination level, because:
(a) this level was about ten times higher than the 137Cs deposition in Europe from global fallout; and
(b) at this level the human dose during the first year after the accident was about 1 mSv and was considered to be radiologically important.
と保守的なIAEAでさえ言っているので、黄緑 37-185 kBq/m2、0.077 uSv/h の値は妥当だと思います。
はじめまして。先生こんにちわ。
6月18日付『福島第一原発から漏れた放射能の広がり』の図面を拝見させていただきました。ありがとうございます。
私は釧路に住んでおりますが安心致しました。
原発事故直後にすぐ中古のガイガーカウンターを購入しました。3月22日の時点で、釧路で計測すると、0.028r/hr 計測され正直驚きました。
福島県の各地方の住民の累積被爆線量は今現在どのくらいと考えられますでしょうか。
専門家によると福島原発から放出された放射性物質のうち
Cs137 半減期30年が1/4
Cs134 半減期2年が3/4だそうです。もし今まで放出された全放射性物質をXとし、新たに放出されなかったとする。その場合2年後の放射性物質の量は1/4X* 28/30 + 3/4X* 1/2 ≒0.6Xとなる。ほとんど半減期30年のCs137のチェルノブイリと住民の被ばく量を単純には比較できないと思いますが如何でしょうか。(土壌の汚染も)
これは便利ですありがとうございます。
黄土色とクリーム色の部分もまた追加されるのかな>日本地図に?
チェルノブイリデータそのものが不足のあるデータであり、事故の性質から拡散した放射能核種はちがいますが、こういった比較データこそが、学府から早急に研究発表されるべきものと思います。
さらに、チェルノブイリ事故での放射性物質の拡散状況と各地域の具体的健康被害の推移(25年調査)人口統計の推移などのデータ照合で、過程論の中間答申で結論ずけられたIAEA報告ではなく、現在も進行しているチェルノブイリ事故の人的被害が明確になることを期待したい。
今回、早川氏が出してくれた比較地図の東日本版が早急に知りたいデータです。この地図は本来、学府で研究チームを組みきちんとした研究体制で発表されるべきもの。現在の国の危機管理体制の甘さがいまだにこういった地図が有志の個人的努力でしか発表されないことに危機感を感じます。
これは4月15日に公開したエントリです。もう7ヵ月も前のことです。いまさらそう言われても当惑します。私自身は、この比較に基づいて、この7ヵ月間意見表明してきました。最新の地図は四訂版です。このエントリで使った日本地図は初版です。四訂版の電子ファイルを公開してますので、必要を感じたなら誰でも比較地図をつくることができます。
>>私はこういうの素人ですから、うまくやれません。専門家がやらないからしかたなくやりました。やる必要があると思ってやりました。だから、フェアでないと言われると当惑します。やらない専門家こそがフェアでないと私はみています。
私も思っていました。作るほど知識も技術もない。でも家族には視覚的に見せたいと。ありがとうございました。
とても見やすくどうもありがとうございます。
神奈川県など関東の一部は、スペインやフランスと同じ程度の汚染なのでしょうか?
気になっております。
早川マップ、グラフィックが綺麗で印象的でした。以来 ブログとtwitterから情報を頂いております。実は先日ようやく居住地(コモ湖畔の過疎地)の汚染状況がわかる地図を 今さら 見付けました。http://cipputiblog.blogspot.com/2011/04/venticinque-anni-dopo-chernobyl-26.html
当地にはチエルノブイリ事故の2年後から住んでいます。事故10年後 10kベクレル/㎡程度のセシウム137汚染地域です。とはいえ、ここはアルプス前山地帯で、地形はかなり複雑です。放射性物質が時間とともに排水溝や雨樋に集まっていくのであれば、湖畔の実際の汚染は相当やばいのではないかと思いました。地元には、趣味の百姓 釣りキチ きのこマニア が多く、冬は湖の流木を燃やす暖炉の煙があちこち立ち登っています。確かに、怪しげな病気はありますが、この国の医療では、統計に現れる可能性は皆無です。
原発推進派のうぶな物理屋の娘 としては、ばちあたりで黙って死ぬ のか、なんか自分にできる’償い?’を模索する のか、(だけど うまのほね に何が出来る?!)
とにかく先生の快い【毒】発言 に爆笑している場合では無い とアタマを抱えています・・・
「吉田所長の退任」という事象の発生で、
時間が経てば誰が真実を語っていたかは事象が明らかにしてくれる、
という段階に移行したという理解。
彼は福島原発事故による被爆で疾病の可能性が
日本で最も高い人達の1人だと思うので。
チェルノ事故から数年後にフランスに移住しました。フランスは平均30ベクレル/m2だという噂、しかしある反核アソの資料ではパリ周辺は500ー1000ベクレル/m2だということを知りました。(30と500-1000てかなり差がありますよね)アソの方は500-1000なんてたいしたことないと言っておられました。
当時、スウェーデンやオーストリア、ギリシアあたりはかなり汚染された様ですが、その辺りの病気増加率など気になります。病気発生率の変化、平均寿命などまとめた分かりやすい世界汚染マップがあればいいのですが。。。
汚染された土地にもう長く住んでいます。食べてきたものもEUのどこから来たものかわからないようなものもたくさん食べてしまっていると思います。
どんな影響があったかは、ずっと後にならないと分からなさそうですね。
早川氏の「思想」や「哲学」、「行動」に凌駕された人は、行き場をなくして「施設管理権」で対抗するという醜態をYouTube動画が暴露した。
福島はチェルノブイリにはなりません。
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Author:早川由紀夫
私は火山の地質学が専門です。そのなかでも、噴火によって火山から吐き出される火山灰の分布に強い関心をもっています。福島第一原発から放出された放射能の分布は、火山灰に関する私の専門知識を応用してうまく理解することができます。
@HayakawaYukio