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早川由紀夫の火山ブログ

Yukio Hayakawa's Volcano Blog

東京電力報告書、2013年12月13日

福島第一原子力発電所1~3号機の 炉心・格納容器の状態の推定 と未解明問題に関する検討
第1回進捗報告 平成25年12月13日 東京電力株式会社

重要図面抜粋

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毎月のセシウム137降下量、福島県双葉郡と東京新宿

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原発が立地する福島県双葉郡で毎月測られたセシウム137の降下量。データは原子力規制委員会のページから。東京は3月が多いが、双葉郡は1月2月が多い。東京の3月は7月の10倍だが、双葉郡の1月2月は7月の20倍に跳ね上がる。

2011年3月は334万、4月は10万、5月は9万9600Bq/m2だったが、グラフに入りきらないので省略した。
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2011年3月汚染、ふくちゃんが2012年3月につくったグラフ

二本松市の放射線量

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二本松市放射線量測定MAP。二本松市が2012年6月25日から7月11日までの間に1キロメッシュで測った。二本松市内に0.13マイクロから2.02マイクロまで、10倍以上の開きがある。クリックすると拡大します。

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私の放射能汚染地図の二本松市部分。2011年9月基準。黄:2マイクロ、緑:1マイクロ、青:0.5マイクロ。
私は、二本松市の1キロメッシュMAPを知らないで地図をつくったが、両者はよく似ている。


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二本松市役所では、2011年3月18日から2012年4月30日まで、毎日2回放射線量が測られた。
・3月18日から毎日下がっていたが、3月21-23日に再度増えている。
・2011年7月は1.2マイクロだったが、2012年4月に0.6マイクロになっている。9カ月で半減している。物理学から計算される半減期3年(つまり36ヵ月)の4倍の速度である。山野での半減は物理学に従っているから、都市部での減衰は特殊事情によるのだろう。ただし2012年4月以降は、0.6マイクロよりほとんど減らなくなっているだろうとみられる。

二本松市役所のページ

2011年3月15-16日の放射線量時間変化

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観測された放射線量の過半はヨウ素とキセノンによるものだったらしい。急上昇して急降下するのはそれらを含んだ空気が通り過ぎて行ったから。急上昇したあと汚染が継続する地点は、降水によって放射性物質が地表に落ちてそこにとどまったから。
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大気の放射能汚染(2011年3月15日のヨウ素)

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2011年3月15日の各地の最大値(uSv/h)を示す。おもにヨウ素による汚染だとみてよい。

各都市における3月15日のヨウ素汚染の比率は、おおざっぱに言って次の通り。
 45 飯舘村
 24 福島市
 24 いわき市
  8 郡山市
  8 白河市
  5 南相馬市
  2 会津若松市
  2 那須町
  2 水戸市
  1 宇都宮市
  1 東京都23区

各都市の放射線量の最高値でくらべた。継続時間を加味してない。福島市の継続時間は長かった。郡山市の観測点はこのとき3階にあった。他と同じように比較するためには、測定値を3倍ほどするのが妥当だろう。

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2011年5月と2012年5月の風によるセシウム飛散比較

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2012年5月の風による放射性物質の飛散は、2011年5月と比べてとても小さく測られた。そのひとつの原因として、2012年5月は降雨が多かったことがあげられる。セシウム最大飛散日は5月12日(土)の71ベクレルだった。あいにくその日、福島市内の多くの小学校で運動会が実施された。

2011年5月と2012年5月の間に、観測点周辺の環境が人為によって改変された効果も考慮する必要があるかもしれない。3月16日の現地調査の際、観測点北西にある駐車場をアスファルト舗装工事しているのを目撃した。以前は土の駐車場だったという。

データ出典は、風速と空中セシウム量の関係(4月11日エントリ)にある。3月1日からのグラフもある。
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風速と空中セシウム量の関係


・福島市、2012年3月1日から4月9日まで。
・最大瞬間風速が大きい日は、空中を舞うセシウム量が多くなりがち。
・ただし地表が湿っていると、多くはならない。
・これから6月の梅雨入りまで、太陽高度が高く気温も高いので地表が乾燥しやすい。注意が必要。
・最大瞬間風速が8m/s以下だとセシウムは空中をほとんど舞わない。

▼データ出典
・セシウム:福島県
・最大瞬間風速:気象庁
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2011年4月のセシウム137降下量

放射性物質の放出タイミング

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