M5噴火が何百年もないのはよくあること。ふつうだ。M5噴火が連発した17世紀の北海道が特異。14世紀と16世紀と19世紀には、M4噴火がひとつもなかった。北海道駒ヶ岳1929年噴火以降、M4噴火がないが、まあよくあることだ。
十和田湖915年毛馬内火砕流が図抜けて大きい。次が浅間山1108年追分火砕流。
桜島1914年溶岩は特筆すべき噴出量だった。雲仙岳1990年溶岩や西之島2013年溶岩は、ふつうに大きい。
・上の3グラフを見るときには注意してください。下のほうに集中した点は、噴火レコードの収拾に人為効果が大きく関与した結果です。点密度が最近増えているのは、火山噴火が頻発していることを意味していません。最近の噴火が登録されやすいからのみかけです。上のほうの点の位置と間隔を見てください。これは、火山を、自然を、見ています。
・データは日本の
2000年噴火データベースから。
2015年9月27日19時NHKニュースからキャプチャした。
火山れきが落ちてつくったクレーターの窪みの中に水がたまっている。二ノ池本館の小寺祐介支配人が、噴火のときに激しい雷雨があった証言している(
スポーツ報知2015年9月26日)。
噴石が屋根に「ガンガン」当たり、目の前の池に落ちては、大きな水柱が上がった。トイレから「ドーン」と音がして、重さ7キロの石が屋根を突き破った。十数分後、外は灰に覆われ暗闇に。激しい雷雨が降り始めた。
噴火開始は11時53分、その十数分後だというから、激しい豪雨が降り始めたのは12時10分頃だったろう。火山灰を含む泥雨だったろう。高い噴煙が上がると局所的に短時間、強い雨が降るのはよくあることだ。私は噴火雨と呼ぶ。
剣ヶ峰の火山灰は火砕流によるものだから11時56分頃に堆積した。11時58分頃に落下した無数の火山れきがその表面に衝突クレーターをつくった。12時10分頃、雨が降ってその窪みに水溜りをつくった。
火砕流は二ノ池本館まで届いていない。そこには泥雨として降った火山灰が降り積もっているだろう。剣ヶ峰の火山灰とは違う堆積構造が見られるはずだ。
【“御嶽山の噴火雨、12時10分頃”の続きを読む】
生還女性が初めて語る“あの時” 「焼け死ぬのか、溶けるのかな」
産経新聞 2015.9.27 06:00
山頂付近で石造りの台座に寄りかかり救助を待つ女性。右手を小さく震わせ、助けを求めた=2014年9月28日午前11時31分、御嶽山(本社チャーターヘリから、大山文兄撮影)
【“赤いリュックの女性の証言”の続きを読む】
産経ニュース 2014.10.4 12:10
【御嶽山噴火1週間】亡くなった方々、それぞれの素顔
御嶽山(おんたけさん)の噴火で、3日までに死亡が確認され、身元が特定された47人。大学進学を目指す女子高生や、責任感の強い会社員、おしどり夫婦、スポーツ好きな親子-。鮮やかに色付く山の魅力を求め、山頂に集まってきた人々の命を、山は奪っていった。
この10月4日産経記事には、そのときまでに死亡確認された54人の身元が書かれています。それを転記した上で、その後に判明したことを、新たな死亡者と生還者を含めて、
青字で以下に記録します。
【“御嶽山2014年9月27日噴火で亡くなった人たち”の続きを読む】
桜島2012年の積灰。黄色線は、10, 1, 0.1 kg/m2。
鹿児島県データ。 1 kg/m2が囲む面積は1050 km2だから、2012年の噴出量は1300万トン。
桜島からの積灰は1985年が最高だった。20キロ以内32箇所の年間重量。
鹿児島県データ。
2012年を1300万トンとして、他の年の噴出量をこのグラフから決めるとこうなる。この37年間の合計は3億6000万トン。噴火マグニチュードでいうと4.6だ。1955年昭和溶岩と同じ。1914年大正溶岩の10分の1。
1978年から2014年までの桜島からの積灰。
【“桜島の火山灰”の続きを読む】
熊本県土木部砂防課が、阿蘇カルデラ内10地点で2014年12月8日から毎週測っている
積灰データを公表している。
地図にプロットして毎月の火山灰噴出量を計算したら次が得られた。この期間の合計は358万トン。噴火マグニチュードで言えば2.6である。
2014年12月 116万トン
2015年01月 139万トン
2015年02月 29万トン
2015年03月 31万トン
2015年04月 43万トン
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合計 358万トン (M2.6) 11月25日からの分も含めれば500万トン (M2.7)
噴出量は、1mmの等厚線が囲む面積を計測して、それに1mmを乗じたものを12.2倍して得た(V = 12.2TA)。1m3を1トンとした。
2014年12月の積灰。単位はmm、黄色線1 mmが囲む面積は95 km2。
【“阿蘇の火山灰(2014年12月から2015年4月まで)”の続きを読む】
火砕流が到達した範囲(1.9 km2)。赤同心円の半径は、1、2、3 km。1.3kmまで到達。
火砕流が発生したのは9時46分30秒。 48分50秒には前進が止まった。継続時間は2分ちょっと。
毎日新聞写真。9月14日1129
火山灰が降った範囲。濃い青は1 g/m2 (550 km2)、薄い青は0.1 g/m2 (3000 km2)。
0945 (気象庁、高解像度降水ナウキャスト)
1000
・ツイートまとめ
阿蘇の火山灰が熊本市まで 8万トン
【“阿蘇の2015年9月14日噴火”の続きを読む】
24時間で12km進んだから、平均速度は0.5 km/h だった。ただし、決壊直後は90分で3.2km進んだ。2.1km/hと速かった。それでも歩いて逃げられる前進速度だ。
すっかり水没した常総市街地
グーグルクライシス 9月11日11時16分
【“茨城県常総市で鬼怒川氾濫”の続きを読む】
・北岳山頂火口 5700年前を最後に噴火してない。
・南岳山頂火口A
・南岳山頂火口B
・昭和火口 いまよく爆発する。
南岳山頂火口もときどき爆発してるが、A、Bどっちからだか、私は知らない。 形状からみると、Bからだと思われる。