鎌池 和馬
KADOKAWA (2019-03-09)
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新約 とある魔術の禁書目録 22巻 感想です。
学園都市のトップであるアレイスターとイギリス清教のトップに君臨していた大悪魔コロンゾンの二大勢力のボス同士の対決の決着回。
かつてフィアンマや魔神に対して抱いたこいつどうやって倒すの?といった絶望感を再び感じる話だった。コロンゾン側がほとんど孤立奮闘なのが数少ない救い。
コロンゾンは今のオティヌスのように存在が安定してしまっているため、幻想殺しも通じず逆襲され最終的に幻想殺しを失ってしまった上条さんだったが、これまで通り失った腕が復活しなかったのは焦る展開だった。主人公のアイデンティティがね。
しかしこれに関してはやや茶番気味なカラクリがあって、食蜂さんのヒロイン力が高かったゾ。
浜面はダイアンを助けるためにコロンゾンに付き従う選択肢を選んだ。クライマックスでは魔術に手を染め副作用を受けながらも無事ダイアンを復活させたのが熱かった。これで浜面も魔術サイドとのハイブリッドになったと言えるのかな。
一方通行は個人的には今回一番かっこよかったと思う。中二的かっこよさ!
一方さんを心から信じて付き従うクリファパズル545が可愛いく、この新たなコンビが輝いていたと言える。
クライマックスでは上条さんをほぼ殺したコロンゾンを許さないミサカネットワークの総体さんとタッグを組んで、一方通行を魔術と科学の両サイドから全力サポート。黒羽根が白羽根に進化し、今回さらなる進化を遂げた科学と魔術のハイブリッドな羽根が登場した。
魔神に対して痛み分けにまで持って行けたから大幅な強化だろう。当然魔術による副作用のダメージは受けるが、クリファパズル545のために倒れずにいたところもかっこよかった。
アレイスターはコロンゾンを倒すために娘リリスと対消滅させるという選択肢もあったが当然そんなことはせず総力を挙げて挑むことになった。
木原脳幹が普通にA.A.A.装備で参戦しているのは今後も味方として活躍してくれるということだろうw
まだ生存ルートのあったコロンゾンだが浜面から差し出された手を拒否し、一方さんとクリファパズル545のサポートと上条さんの幻想殺しによってついに敗北。
ここまで無理をしてきたアレイスターもコロンゾンを倒したことでついに天命を全うするときが来て、一方通行に学園都市の統括理事の全権を託し、最期を看取るイギリス女王のシーンは感動的だった。
そしてコロンゾンを倒したが、新たなに現れた敵はさらにやっかいそうだった。
アレイスターが使役していたと思われたエイワスをその前から使役していて、あのエイワスを椅子にしたり奴隷扱い。
黄金の創設を許可した魔術サイドの令嬢で黄金が誰でも魔術を使えるようになることを目指したのに対し、難しいものも難しいまま使う魔術体系の勢力の令嬢。こいつにはどうやって挑むのだろうかね。
上条さんの右腕に潜む何かも今回猛威を振るっていて上条さんもそれを制御できないようだから、今後制御下におけるかが課題になりそう。そろそろ幻想殺しだけじゃきつい展開が増えてきた。
感動的な最期を迎えたアレイスターだったがしぶといw あの感動のクライマックスは何だったのかw
コロンゾンが使っていたローラの身体を今度は乗っ取り、コロンゾンは声だけの存在になってしまった。ローラになったアレイスターの行動も気になる最後だった。エイワスはアレイスターの復活に気づいているが令嬢は気づかれていないというのが何かありそう。
個人的な評価★★★★☆
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