蒼木 アキ 出水 高軌
スクウェア・エニックス (2013-03-22)
昔、「バトルロワイヤル」という映画が問題になったけど、それのラブコメ版みたいな内容だった。最近ではBTOOOM!とかそんな感じ。
終業式で、大切な話があるという紹介で壇上に登った少子化対策担当大臣補佐官の
陽月は日本の人口減少を問題視し、銃を持った兵を侍らせ生徒たちに向かって「夏休みの間に学校内の人間と恋人になれ」と指令を出した。恋人の定義は校長の前で誓いの接吻をしたらOK。

しかし達成できなければ、予防接種と称して注入されたナノマシンを使った爆弾が爆発して死亡。「愛か死か(デッドオアラブ)」というデスゲームが突如として始まってしまった。
開始1週間で99%の生徒はつり橋効果もあってかカップルが成立したが、1%の生徒人数にして9人は主人公含めクセのある性格で一人身の状態であった。
二次元にしか興味のない主人公
大地春雨、その幼馴染みの
水上ホタル、守銭奴の
金城さとみ、100人からの告白を断った生徒会長の
冥加凛などなど、男5人に女4人。つまり男は誰か一人死亡確定。そんなプロローグで物語は始まった。
命がかかっているのにやる気が感じられないキャラクターの自由な行動のコメディ要素と、幼馴染みホタルのヤンデレ具合が笑える内容だった。
特にホタルは、主人公以外の男はゴミと一緒で名前すら覚えておらず、主人公が弁当を食べきれないと言うと、カッターを握りながら無理やり胃に詰め込むとか言い出すし、一服盛って逆レ○プしようとするしでめちゃくちゃだった。怖すぎw

恋人同士にならない9人に対して少子化対策担当大臣補佐官陽月は強制遊園地デートを開催して、そこでそれぞれに与えられたミッションをクリアしなければ死亡というペナルティを与えた。
人によって難易度の差が激しかったが、肥満な
土御門と守銭奴さとみはお化け屋敷を二人でゴールするというミッションで、後輩の弱みを握って金を巻き上げるゲスなさとみがお化け屋敷を泣くほど怖がり食欲の権化のような土御門に頼りまくっているところにギャップ萌えを感じた。

ウ○テレビが作りそうなB級恋愛応援バラエティみたいな展開だったけど、この二人はなんとかなりそうな気がした。
二次オタ主人公の春雨はドSな生徒会長の凛とペアだった。凛のミッションはともかく、春雨のミッションはペア(凛)とキスをするというものでベリーハードな内容だった。しかも二次元彼女を裏切れないとかで死を選ぼうとするとことか最低だw
だが、間接キスでもOKじゃねと思いつき、会長の使っていたストローを賭けて観覧車内で野球拳で対決することになった。
この会長は人を変態とかオタクとか言って蔑みながらも野球拳を提案して、自分が負けるとスカートから脱ぎ出していて笑えたw 人のこと言えないじゃん。
最終的に勝負で負けた春雨は会長にストローを捨てられ、その人生に幕を閉じようとしていたが、主人公の必至な生への執着に自分からキスをして命を救ったのだった。

会長は初めてのキスに何だか新鮮な驚きをしていたし、この二人もフラグだな。
そんな二人の様子を見ていたホタルはいつ犯罪者になってもおかしくないほど狂気に満ちていた。未来日記のヒロインからスペックを引いたような感じだ。
幼馴染みはどんどん変態さ磨きがかかり、主人公が捨てた穴空き靴下を食べて楽しんでいてあまりにも気持ち悪すぎるww

遊園地デートの次は孤島の城のような場所に無理やり招待されてまたもやイベントが開催されたが、その前のお風呂タイムでは主人公をどちらが落とすかで会長と幼馴染みが対立していた。

最初、他の8人をムシケラよわばりしていた会長だけど、主催者の手のひらの上で踊らされるかのようにあのキス以来すっかりヒロインになってしまった。恋する少女になりつつある会長可愛い。
この城での話は主人公が被害者役で探偵ごっこでも始まるんだろうか。
設定とかキャラ付けが極端でシリアスなのかコメディなのかわからなくなる面白さだった。
個人的な評価★★★★★
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