昨今の藤井六段の活躍により高まった将棋ブームに乗ったのか再び少年ジャンプで将棋マンガが始まった!
俺も将棋は好きだし、個人的には歓迎している。
ものの歩のときはそこまで将棋に興味がなかったからよくわからないまま流し読みしていたけど今回の新連載は真面目に読もうと思う。
そういうわけで、紅葉の棋節 第1話 感想です。
将棋マンガというのは難しいもので、将棋のルールや将棋界のシステムを知らない人にもわかるようにしなければならない。その点3月のライオンやりゅうおうのおしごと!、似た系統のヒカルの碁は上手い作品だと思う。
さてこのマンガは1ページ目から登場人物がプロ棋士の最高位である「竜王」になると宣言。
タイトルのことだけど将棋のタイトルについて一般的にどれくらいの認知度があるのか俺にもわからない。最高位ってのはあながち間違ってないから十分な説明だと思うけど。
現在タイトルは8つあって、それぞれ持ち時間や対局形式が異なる中、年に一回ナンバー1を8人決める。ルールの違う大会が8つあるとでも言えばいいのだろうかね。
その中で竜王は賞金が4000万円を超え、8タイトルの中最高額となっている。そりゃみんなやる気を出すよ。ちなみに名人のタイトル賞金は2位で、しかも名人になれるのはランキングトップ10に入っている上位の棋士のみ。その点竜王は全員参加できるから誰にでもチャンスがある。
竜王になると宣言した男は主人公の亡き兄「
蔵道桜」九段。
持ち時間の長さから1局あたり2日制である竜王戦を一般観衆の元公開対局で行われたことがあるから知らないが、劇中では皆が見ていた。
本作のヒロインは史上初の女性プロ棋士「
市原銀杏」六段16歳。
藤井総太 というフィクションの天才主人公よりも天才なリアルプロ棋士がいる中、これくらいのインパクトは必要だからいい塩梅のすごいキャラだと思う。
そう現実に女性プロ棋士はいないんだよね。フィクションの中では将棋めしの主人公も女性プロ棋士。
プロ棋士と女流棋士は違う。プロ棋士(4段)になるためリーグ戦を突破できた女性棋士はいない。先日可能性のあった里見香奈さんも年齢制限によりプロ棋士になれなかった。
主人公は中学一年生の少年「
蔵道紅葉」アマチュアの全国大会でベスト16という強豪だが、プロ棋士養成機関でリーグ戦も行われる奨励会の受験資格は満たしていなかった。
兄は天才棋士だったが弟は落ちこぼれという構図。対局中に持病によりこの世を去った兄に変わり竜王のタイトルを取るという夢を持っていたが厳しい現実だった。
ある日紅葉は自宅に帰宅するとそこにはヒロインの市原六段がなぜか居た。市原六段は桜の弟子で今回やってきた目的は紅葉を弟子にすることだった。
プロの弟子ならその推薦で奨励会を受験できるそうだ。この辺のシステムは知らなかったけど、そうなんだね。
しかし紅葉は弟というお情けではなく自分の実力で認めさせないといけなからと拒否。でも一カ月だけのお試しの師弟関係となった。
ここで四枚落ち(ハンデ戦)での対局が始まった。
対局描写は絵で見せるような感じでこれならルール等知らない人でもまぁわかるだろう。それに、ちゃんと見れば盤面もしっかりしているように見える。
ちなみに先日俺はプロ棋士に六枚落ちで指導対局を受けたが、終盤でボロ負けした。プロはえげつないほど強かった…
紅葉は市原六段と一カ月特訓をして再びアマチュアの大会に出場。対局相手はいつも負け越しているライバル。
しかし落ちこぼれだった主人公もやっと覚醒。
これまで攻めるのが得意だった兄のように攻めて来たが、いつも兄の攻めを受けてきた弟は受け将棋、防御しまくって相手の攻撃が尽きたところで勝ちに行く作戦が得意なタイプであったことが明らかになった。
この受け将棋により紅葉は勝利。優勝までには至らなかったが正式に市原六段の弟子になることになった。
それで市原六段も桜師匠が弟子が竜王挑戦者になることを願っていたからという理由で紅葉を弟子にしたらしく、どちらも桜に対して思う所があるようだった。
一話目はここまで。
将棋について知識がなくてもそこまで意味不明にならない物語だったのではないだろうか。せっかくの将棋マンガだし今後の人気を期待しよう。ヒカルの碁のような将棋マンガになってくれればうれしいのだが。
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