SASAYUKi
角川書店(角川グループパブリッシング) (2012-11-19)
俺はコミックスを買ったらまず帯のコメントなり何なりを見て、その後おまけ要素を期待してカバーを取ってみるのだが、そこに今回は作者コメントが載っていた。
そこに2巻で終わりと書いてあって、唖然としてしまった…
「色々あありまして」ってどういうことだよ! 早すぎるだろ! まさか打ち切りなのか? 1巻読んだ限りだとそこまで悪いと思わなかったのに。
そんな驚きを内に秘めて、本編を読み始めた。
物語は幽霊騒動をみんなで解決しようという爽やか青春グラフィティな話から始まった。ただこの幽霊の目撃証言であるところの半透明な少女がどう見てもゆいだから彼女の正体についてますます気になるところだ。
主人公の奏は夜佳織と過ごしていたが、佳織が弁当を作る理由についてニヤニヤ展開になりムードも良くなって、ディープキスからの押し倒す展開になったw
1巻もだったけど、この作者は絵がうまい。原作ゲームに忠実な絵だし、こういうシーンもすごくエロく描けている。
ただ行為に及ぼうとした奏は激しく拒否され呆然としていて哀れだったw
翌日もまだ仲直りしていなくて、ゆいと仲良さそうにしていたことからさらに関係は悪化してしまった。
これは嫉妬というものだろう。女心はわからんな。だから俺はこういうゲームが苦手なのかもしれない。
まだまだ関係は改善しないまま夜になりお風呂に入ろうとすると、案の定、お約束通りお風呂場で遭遇した。
ここでも美しい乳首を描いてる。3巻でこういったイベントシーンが見れないのは非常に残念に思う。
主人公はこの現実を幻想だとか何とか言って誤魔化そうとしていたのに、佳織はわざとじゃないから許すと心が広くてもう夫婦のようだった。
こんなイベントがあっても喧嘩は続き、そしてある日の放課後、愛理から幽霊の正体はゆいだと説明された。当然主人公は根拠を問いただすが、愛理は私が持っているのは解答で自分がそう言うからそうなんだと説明してくれなかった… その解答を導き出した過程を知りたい。
愛理もヒロインの一人なため奏に好意があるようだったけど、それは掘り下げられることもなく終わってしまうんだね…
奏が謝罪をしても佳織は受け入れない中、ある日野蛮な柔道部部長に佳織が拉致されてしまった。佳織が好きだからこんなことをしでかしたみたいだけど、その佳織に対して殴る蹴るの暴行を加えていてとんだゲス野郎だった。
主人公が助けに入るが返り討ちにあってしまった。しかしそれは奏も想定済みでただ時間稼ぎをしていただけで遅れてやってきた愛理により柔道部部長は鎮圧され無事佳織は救出された。
ここは王道に主人公がなんとかしろよと思わないでもなかったが、適材適所って大切だし時間稼ぎとは言えボロ雑巾になった奏はがんばったと思う。
この事件をきっかけにやっと奏と佳織は仲直りをした。
佳織ルートでゲリラ豪雨が降って地固まるというような内容だった。
佳織とのいざこざが解決し、次はいよいよ幽霊騒動とゆいについての話になった。このときすでに残りページは少なくとても不安だった…
ゆいは何だか永遠の別れのように大げさに別れを惜しんだような態度を取ったり、色々意味深なところが多かった。
だが結局正体は最後まで明かされずッ!
そして最後には超展開で佳織が事故に遭ってどうやら死亡か、それに近い何かみたいな状態に落ちいたようだった。
で、ここで終わり!
何でここで終わるんだよ!いかにも次回に進みそうじゃないか!
1st Phase Closed.とあったけど、2ndはるのかよ!
終わり良ければすべて良しと言うなら、これは最悪の終わり方じゃないか。ゲームの促販コミックなのか?
この展開やタイトルからゆいは未来人で、佳織の事故を知っていてその運命を変えに来たとかそう推測するしかないじゃないか。
絵もサービスシーンも良かったのに、ここで終わる意味がわからない。この感想は俺の主観にしても、終わり方というものがあるだろう。
仮に続編があるならいいが、ないなら残念でならない。
個人的な評価★★★☆☆
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