前々からまとめたいと思っていた株式投資の話を、自分への戒めの意味を込めて今回書いてみようと思う。
最初に俺の投資成績の現状から説明しておく。
一言で言えば、俺の現在の実現損益は大幅なマイナスである。大幅という額は人それぞれだから具体的数字を言うと
435,330円も
損している!一時は50万円近く損していた。

社会人3年目(もうすぐ4年目突入)という俺にしてみれば43万円という損失は大きな痛手である。
どうしてこうなった… ~敗北への軌跡~ちなみに俺の投資生活は2015年3月で2年半くらい。
この短期間でどうしてここまでの損をしてしまったのか順番に述べていこうと思う。大きく分けて2段階。
株式投資を始めて数ヵ月、まずは20万円損をした。原因は素人が適当な株を選んで適当に買ったからだろう。最初に適当に買った銘柄がたまたま儲かったのを自分の実力だと勘違いしてしまった。
当時、誰でも名前を知っているような企業を買っていたが、ちょっと下がれば慌てて狼狽売り。こんなので儲かるわけがない。
ここで俺はやっと勉強する気になり、当時Amazonで評価が高かったこれらの本を購入した。
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伝説のファンドマネージャーが教える株の公式・
伝説のファンドマネージャーが実践する 株の絶対法則 これらの本は非常に勉強になり、この本で学んだことは今でも俺の投資の中で生きている。
内容はというと、具体的な基準や数式で銘柄を絞り込み条件に合致した株を長期保有して利益を出すというもの。
ある種マニュアル本となっており、この本の条件通りに株を買ったら本当に儲かったし、言っていることは正しいと感じる。
しかしこの本で述べられている条件はふるいが細かすぎた… 条件に合致する銘柄がほとんどない。
そのことは本の中でも述べられているが、俺は性格がせっかちで長期投資には向かなかった。
いつの間にか勝手に条件を緩くして買うようになり、株を始めた当初よりはマシだったが緩やかに損失は膨れ上がっていった…
それにせっかちだから適当に材料銘柄も買ってしまったりしていた。それが原因で結果的に50万円近い損失出してしまった。
そして、
これまで誰もが大勝利したmixi株に手を出したことが最大の失敗。俺もこのビッグウェーブに乗ろうとしたら、翌日
ストップ安w あっという間に
マイナス50万!この件から俺が得た教訓は、ルールから外れた行動を取れば、負けるということだ。
これ大事。
自分の定めたルール外の投資は検証が不十分なことが多く、銘柄選択の理由付けも精度が低い。俺は高い授業料を払ってこれを学んだ。
こうして大きな損をしたわけだけど、そんな中でも
数少ない成功例があった。
それが
優待狙い。
株主優待がある銘柄は長期間(5年以上)わかりやすい値動きをしている場合が多々ある。
それを狙って安値で買って権利落ち日前に売るという手法。これは今でもたまにやっていて、安定している。ただし、利率は悪い。
~そして現在~ハヤテのごとく!という漫画がある。
この漫画で紹介された
「ウォーレン・バフェット」さん。
確かこの漫画を読んだ当時はふ~んとしか思っていなかったけど、別のときにネットを巡回していてまたバフェット氏の名前を見てやっと調べる気になった。
この方はアメリカの投資家で、一時は世界第2位の大富豪となった
“偉大な投資家”であられた。
ここで俺が購入した本はこれ。
株で富を築くバフェットの法則[最新版]---不透明なマーケットで40年以上勝ち続ける投資法この本にはバフェットさんがどのような銘柄を購入しているのか具体例を元に解説されていて、今現在の俺の投資スタンスに大きく影響している。
バフェットさんは一度購入した銘柄は永久所有がベストと考えていて、ずっと業績と株価が上がり続ける株を誰よりも早く見つけ安値で大量に購入している。一点集中の長期投資家だ。
バフェットさんの投資スタンスに大きく感銘を受けた俺は心の弱さを振りきりちゃんとした長期投資に切り替えた。狼狽売りはもうしないと決めた。
そのときにこの本でも紹介されている「
ミスターマーケット」の話は心の支えとなった。
狼狽売りしたくなったときにこのミスターマーケットの話を思い出すと、我慢することができる。メインから外れるこの話を学べたことは何気に大きな収穫だった。
閑話休題
バフェットさんの銘柄選びは日本株では難しい。たぶんできないんじゃないかと思うくらいに。アメリカと日本、市場の違いが決定的だ。
だけど、10年先、20年先を見て購入するというやり方は日本でも通じるし、短期間で売買するよりもやはり長期投資の方がリスクは小さいとやっと気付いた。
そして購入した銘柄の現在がこんな感じ。

含み益ベースでマイナスは小さくなったが、まだ微妙な所。俺の中では成功と判断していない。
+19.65%の方はじわじわ上げてこうなったからまぁいい。ややペースは速いが目論見通りだった。
しかし+36.42%の方は完全にラッキーパンチが当たっただけ。たしかに将来有望な企業ではあるが、大きな材料ニュースが流れたせいでたまたまこうなっただけ、またっくもって自分の実力ではない。たまにはこんなラッキーがあってもいいかなって思う程度。
上二つの銘柄は最近購入して、ややマイナス圏でボックス相場を築いている。直近安値を更新した場合が怖い。
残りの銘柄は保有してだいぶ経つけど、プラスとマイナスを行ったり来たりでこちらも安定してしまっている。
長期投資の予定だからよっぽどのことがない限り売る気はないが、せっかちな性格が災いして気が気でない。バフェット氏と違って毎日株価をチェックしてしまうし、上で直近安値が~と言ってしまっているのがいい証拠。そこは割り切って、売らなければ結果を一緒と考えるようにしている。
さてこの状態から俺はお金持ちになることができるんだろうか…
これから株式投資をしてみようと思う人は成功している人ばかりを見ないように注意しなければならない。
人は一部の成功している投資家の実情しか見ようとしない。多くの失敗している投資家のことなんて目に入らない。
例えば動物を飼いたいと思っても、フンの始末や最期のとき、旅行に行きたいときなどマイナス面を見ない人がいるだろ?
俺もそうだった。
そして、個人投資家なんて大多数を占めるプロの中ではカモで、自分だけはカモじゃないという考えはカモの考え。自分には株式投資の能力がないということを自覚して投資しなければならない。
自分が雑魚であることをちゃんと認識しているかどうかで損益は大きく違ってくる。
また気が向いたら株の損益記事を書きたいと思う。
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