KADOKAWA / 角川書店 (2019-01-10)
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コミック版 ロード・エルメロイII世の事件簿 3巻 感想です。
アニメも待ち遠しい中、「剥離城アドラ」の解決編。
ロードエルメロイの助けもあって結界を破ってみせたルヴィア。この実績を以てエルメロイを指導役に指名した。
こんな感じでプライドの高そうなルヴィアが弟子入りしたわけかぁ。
半ば無理やり弟子になったような感じだが、これが世界のどこででも通じる正攻法というかとなのかな。
そして明らかになった犯人はあの山伏。東洋人が犯人とは思わなかった。
魔術が絡むから推理は事実上不可能で、それを楽しむ作品ではないということだね。
元々の目的の魔術刻印の修復の話も良いことばかりではなかった。ハガレンの等価交換の理論を思い出すような当然の代償。
修復される魔術刻印の材料は他の魔術して、この山伏も過去にゲリュオンの息子を材料に魔術刻印が修復されていて、そのときに人格が混ざってしまっていた。この混ざった人格ゆえに今回の事件。
魔術刻印を欲しがる魔物のように暴走した山伏を止めたのはグレイ。
フードに隠されたその顔はあのセイバーさんにそっくり。遠い末裔らしいが、FGOではおなじみな槍の宝具まで使えたから驚いた。
こんな人材まで抱えているとはエルメロイ教室に喧嘩は売れないなw
魔獣からオルロックを庇ったエルメロイは意識を奪われるが、精神世界ではウェイバー少年と回想だが大人になった今でも尊敬するイスカンダルが登場したのは胸が高鳴るシーンだった。
このときだけは一人称が私からボクになっていて目頭熱くなった。
時計塔に戻ると最初の被害者だった化野は生存していた。しかもアッシュボーン家とはグルだったっぽいし、エルメロイを邪魔者としてアッシュボーンの儀式に巻き込み処分しようとしていたようだった。
こいつは今後も立ちはだかるのかな…
エルメロイが第5次聖杯戦争に参加してもう一度イスカンダルを召喚しようとしていたのもいい話だと思った。イスカンダルはウェイバーとの記憶は無いけどもう一度この二人が肩を並べる所を見てみたい。
Fakeでも弟子の聖杯戦争参加を止められないようならイスカンダルを託そうとしていたし、雰囲気がすっかり変わっても中身はウェイバーだと感じる物語だった。
最後は次への予告のようにあの魔術師が登場。
エルメロイと接触するのが楽しみだ。師匠の腕を動くようにしてくれた縁もあるっちゃあるし。
一つの事件が完結し、かつてFate/Zeroのライダー陣営に心打たれた身としては彼の身長含めた成長が嬉しくなる物語だった。
個人的な評価★★★★☆
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