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マンガとかラノベ等の感想ブログ

マンガ、ライトノベル、アニメ等の感想を書いているブログです。漫画やラノベの発売日情報も載せています。

誘拐事件と思ったら…!?「宵物語」 感想 

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宵物語 感想です。

暦が大学を卒業して警察官僚になるまでの空白の4年を描いた物語シリーズ。

今回は直江津高校女子バスケットボール部の関係で関わってしまった女児誘拐事件を暦と忍、余接、八九寺のロリトリオが捜査するという内容だった。

大学生となった暦が幼い少女たちと戯れたり、危ない発言をしたりするところは高校時代から変わらずで面白かった。むしろ大人になっている分危うさが増して良かったかもw


被害児童の家のポストには女児のものと思われる前歯が入れられていていささか猟奇的な幕開けだった。しかも家庭環境は羽川の家に勝るとも劣らずひどい状況。最近児童虐待のニュースも目立つようになってるし、心苦しい物語だった。

捜査は当初怪異に関わらない事件を怪異の力を借りて迫るという流れだったが、途中からこれ怪異が原因ではないかと推察した暦は片鱗を見せたと思う。この事件は怪異というものを知っている暦にしか解決できなかっただろう。

忍も何気に忍野からの怪異の知識をしっかり覚えていて役に立っていた。


おまけのような撫子のエピソードも短いながら良かった。色々伏線多かったし。

影縫さん同様に臥煙さんも余接を作った呪いを受けたせいで、知りたくないことも含めて何でも知っている状態になってしまったことや、忍野や貝木もわかりづらいが呪いを受けているらしい。

この伏線未回収になるとは思えないから再登場もあるのかな。次回が「よつぎボディ」だから次回くらいにw

そして現在臥煙さんが対応中の不死身の怪異の対処にどうやら専門家見習いとして撫子も参戦するようだ。これもが次回の物語だろうかね。

扇と決着が付き、その他外伝を挟んで再び物語が動き出した展開であった。

個人的な評価
★★★★☆



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[ 2018/06/17 12:20 ] 化物語 | TB(0) | コメント(2)

23歳になった暦の職業とは…!?「結物語」 感想 

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結物語 感想です。

表紙は花嫁姿の戦場ヶ原で、傷物語の映画の最終章の特典小説でも暦が23歳の物語だと明かされていたから二人の幸せなエピソードだと思ったら、そういうわけではなかった。

23歳となった暦は警察キャリアの警部補になっていた。古畑任三郎と同じである。高校時代あれだけ変態だった暦がこんなエリートになっていたのは心に突き刺さるものがあった…

なお火憐も高校卒業後に警察官になっていて、月火は日本の大学を中退して海外の大学に入り直してそこも中退して、今度はダンススクールに入り直そうとしていた…

新米警部補の暦は研修の一環として、直江津署の風説課という部署にやってきていた。

この部署は臥煙さんが根回しして創設した部署で、町に流れる風説を調べてそれが怪異に発展しそうならその前に潰し、放置して大丈夫なら放置しておくという専門家業を個から公へと発展させた部署だった。

メンバーも課長の「甲賀葛」以外みんな怪異に関係ある人たちで、今回の物語では暦がそんな人たちと風説を調べる短編集だった。ちなみに暦以外は全員女性。暦のハーレム属性は健在だった。


1話目は「周防全歌」という不死身の人魚とタッグを組み、やたら子供の水難事故が多い川を調査する物語だった。

この物語では忍が五件の内四件は事故ではなく怪異絡みの事件だとヒントをくれていた。だから怪異の真実を探るという最初の化物語のような面白さを味わうことができた。風説課のメンバーもそれぞれ個性的で面白い。

神原とも物語中偶然再会して、彼女は今性癖はそのままスポーツドクターを目指していた。彼女もあれだけ変態だったのにこうやって立派になって時間の経過はすごいと感じた。


2話目は死後ゴーレムとして復活した全身泥でできている29歳「兆間臨」。彼女も一応不死身っぽい。直江津高校の先輩でもあって、今回の事件では直江津高校の下校時に制服だけがいつの間にかに切られてしまう事案の調査に駆り出されていた。

犯人が見えない上に器用に服だけを斬る通り魔で怪異っぽいけど、風説課が必ずしも怪異絡みの事件ばかりを解決しているわけではないわかる物語だった。

取り調べの最中では扇ちゃんが登場。今や扇ちゃんにとって暦に興味はなく、直江津高校の七不思議のひとつとして迷える生徒をさらに迷わせることを生業にしていた。怪異としてきちんと怪異の仕事をしている模様。

そして神原の前に現れた扇くんも彼女と同一人物のようだった。神原は5年たっても扇くんと言っていたし、決着はつけたのだろう。

扇ちゃんのこの5年後の姿が一番すんなり納得できた。


3話目は人狼の末裔である「再埼みとめ」が今や革命家として世界中で危険視されている羽川翼の帰国の際に護衛に繰り出される物語。

羽川は海外でのボランティア活動から戦争を止める仲介人となり、さらには国境を消すようにまで至り革命家として、重要人物となっていた。羽川を抹殺するために潜伏地ごと攻撃されたこともあったらしい。

羽川の帰国の目的は日本から自分の痕跡を消すこと。そのためにホテルで厳重な護衛に固められならが事務作業にいそしむと思われたが、阿良々木家にやってきていた。

羽川は暦に活動に疲れたとか活動のパートナーが欲しいとか言っていたけど、この物語のオチはなかなか秀逸だった。

阿良々木家に現れた羽川は暦さえ騙せるほどの影武者で目的は暦の持つ羽川の下着や髪の毛を処分すること。今の羽川にとって暦なんてどうでもいい男になっていたのは良かったと思う。

傷物語での献身っぷりを映画で見たときの危うさはもう感じない。きっともう暦のピンチにも駆け付けてはくれないだろう。



最後は課長の「甲賀葛」だけどこの物語は暦と戦場ヶ原の物語だった。

暦は過去二回戦場ヶ原と分けれ二回寄りを戻していた。一度目の破局の原因は大学進学のため下宿先を探していた老倉と同棲生活を始めたからw 普通の阿良々木家に両親や妹がいるとはいえ戦場ヶ原の逆鱗に触れたのだった。

戦場ヶ原は現在海外の金融業界で有能さを発揮していて、公僕となった暦とは疎遠に。互いの進路の件から二人は大喧嘩。三度目の破局の危機に陥っていた。

暦は直江津署での研修を終えるために役場に訪れそこで、公認会計士として働く老倉と偶然遭遇し相談したのだった。老倉の暦への恨みと真の悪さが未だ健在でそこらへんはほっとしたw

老倉の望みは暦が警察を辞めて戦場ヶ原のために海外に行きそこで破局して露頭に迷うことと、暦に対してとことん性格悪くて面白かった。

だが暦が選んだ選択肢は警察として海外で働くこと。そのために甲賀課長に推薦状を貰ったり努力していた。

甲賀課長は怪異の専門家と知り合いらしく、臥煙先輩と呼んだり、忍野くんと呼んだりもっと掘り下げられそうなキャラだった。人間としての有能さをもっと見たかった。

途中、北白蛇神社に訪れるが八九寺は登場せず。大人になった暦には見えなくなったというわけではなく安心した。ただ留守にしていただけらしい。再登場を願う。

本格的に海外に行けそうになった暦を自宅で待っていたのは戦場ヶ原。戦場ヶ原も戦場ヶ原で日本で働く根回しをして帰国していた。

夫が妻のために大事にしていた懐中時計を売って櫛を買い、妻が夫のために自慢の髪を売って時計用の鎖を買うという物語に似ている。

二人ラブラブすぎでしょw 二人入れ違いになってしまうという感動的な物語だった。表紙の再現もそう遠くないんだろうなw


<物語>シリーズはこれで完結ではなく今度はモンスターシリーズが始まるそうだ。次は忍物語。

どうやら、うつくし姫をキスショットという吸血鬼にした自然発生の、決死にして必死にして万死の吸血鬼「デストピア・ヴィルトゥオーゾ・スーサイドマスター」と暦が対峙しちゃうようだ。

最近はない血生臭い物語になるんだろうか。



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[ 2017/01/14 15:15 ] 化物語 | TB(0) | コメント(2)

その後の千石撫子の結末は…!?「撫物語」 感想 

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撫物語 第零話 なでこドロー 感想です。

今回はタイトルの通り撫子が主人公の物語。貝木に騙されて漫画家を目指しようになった後の時系列。

神様から人間に戻った撫子は学校へは行かずひたすら漫画家になるために画力を上げる努力をしていた。数少ない話し相手はたまに遊びに来て手伝ってくれる月火や、月火の監視の愚痴を言いに来る余接ちゃん。

余接の月火の嫌い様が老倉の暦へのそれと勝るとも劣らなくて面白かったw 悪いことは全部月火のせいにするし。

学校へ行かず漫画ばかり描いている撫子に両親は中学を卒業したら漫画を描くことを辞めて働けと甘い腰を上げて期限を作ったのだった。

中卒で体力もコミュ力もない撫子にとってそれは現実的なものではなく、それを相談された余接は蛞蝓豆腐のときの応用で式神を4体作り皆で努力すればいいと提案した。

劇中ではドラえもんののび太の宿題をするために未来からドラえもんを連れてくるエピソードを例に挙げていたけど、個人的にはナルトの影分身での修行を思い浮かべた。式神の経験をそのまま自分のものにはできないが。

そういうわけで、撫子はスケッチブックに前髪が長かったころの「おと撫子」、カチューシャで前髪を上げてアピール中の「媚び撫子」、くちなわのときの前髪の短い「逆撫子」、神様だったときの「神撫子」の四体を描き、余接がそれを式神化した。

ところが余接の予想では1体か2体か式神化に成功したら御の字だったところ、4体全て式神化に成功してしまい制御不能に。しかも今撫子以外の撫子は漫画家になるための努力なんて真っ平ごめんということで逃亡してしまった。

こうして今撫子と余接による4体の撫子の捕獲作戦が始まった。

順番に撫子を捕まえていくという流れだったが、今の撫子が昔の自分に対面して色々思ったり向き合ったりすっかりキャラが変わったなぁと思った。

意外に登場した老倉は撫子のことを覚えていたし、また大学に馴染めずにいたのは老倉らしいね。

劇中の目撃上であった手ブラブルマの撫子が街を徘徊しているという描写がなかったのは残念w

神撫子は式神とは言えとても強く、一度は余接をバラバラにするほどだったから最終決戦は緊張感があった。撫子に似つかわしくない頭脳プレイは見物でこの戦い方は予想していなかった。

でも真の黒幕があいつだってことはなんとなく予想できたな… 描写があからさまだったし。

余接の手助けがあったとはいえほぼ自力で冷静に今回の怪異絡みの事件を解決した撫子は臥煙に気に入られ、仕事を手伝うこととなった。

これは余接が月火の愚痴を聞いてくれて感謝している撫子のために、仕事を斡旋するという大きな策略があってあえて撫子主体で事件を解決させたというのは面白いオチだった。

撫子は最終的に余接なしでスケッチブックに描いたものを実体化させる能力を手に入れ、忍からも使い方のレクチャーを受けていた。かつて殺し合った関係だけどこうして再び普通に話せるようになって良かった。


現在神原は忍野扇と向き合っているそうだけど、このエピソードが描かれることはあるんだろうか。

撫子が阿良々木家に侵入中に戦場ヶ原からなぜか家電に電話があったというのは今回の謎だけど、あとがきで次のオフシーズンラストの「結物語」は暦とひたぎの結婚式の物語?と書いてあったからそれ絡みだろうか?

そして今回の撫物語に収録しきれなかった「まよいイーブン」と「よつぎノーサイド」はどうなってしまうんだろうか。

個人的な評価
★★★★★



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[ 2016/07/31 12:59 ] 化物語 | TB(0) | コメント(3)

忍が人間だった頃や羽川が忍野を見つけたときの物語…!?「業物語」 感想 

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業物語 感想です。

愚物語に引き続き番外編の第零話で、今回の主役は忍、火憐、羽川の3人。

第零話 あせろらボナペディ

忍がキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードという名前になる前のアセロラ姫という高貴なお姫様だった頃の物語だった。

キスショットという名前も吸血鬼になった時に付けられた名前だったんだね。

過去の物語で語られた通り人間であったアセロラ姫はうつくし姫と呼ばれ、その美しさの威光により見たものは自殺してしまうという特異体質を持っていた。これには魔女の呪いで内面の美しさが視覚化されたという事情もあったけど、それでも特異体質だ。

国をも滅亡させるその美しさを克服するために旅に出たアセロラ姫は、その噂を聞きつけた決死にして必死にして万死の吸血鬼、デストピア・ヴィルトゥオーゾ・スーサイドマスターの食料として目を付けられたのだった。

彼女が後に忍を眷属の吸血鬼にした自然発生の吸血鬼だった。この二人の奇妙な同居生活が今回の物語。

吸血鬼とは言えアセロラ姫の美しさの効果はあって、アセロラ姫を食べようとしたスーサイドマスターは美しいものを傷付けようとした罪意識により何度も自殺しては再生していた。

だからその美しさを緩和してから食べようと決め、アセロラ姫もこの症状がなくなるのならと利害が一致したのだった。

アセロラ姫を何とか食べられるようにデチューンしようとするスーサイドマスターの献身的な行動が面白かった。食料と捕食主という関係なのにねw アセロラ姫が自ら眼球を抉って美しさを捨てようとしたのを本気で止めるし。

アセロラ姫の一人称は元々「わたくし」で言葉遣いも丁寧。それを「儂」だとか語尾を「じゃ」とかに変えたのもスーサイドマスター。「かかっ」という笑い方や「ははは」の笑い方もスーサイドマスター由来で、今の忍はスーサイドマスターに染められているのがわかった。キスショットの名前もスーサイドマスターが付けたし。

アセロラ姫には触る事さえ威光のせいでままならいが、例外として彼女を守るためならそれが可能だった。アセロラ姫は自分のせいで自殺した者を食べるために自ら吸血鬼になることを望み、それがアセロラ姫を助けになるというこでスーサイドマスターは牙を美しい肌に裁てることができたのだった。

怪異と人間という異種族間の交流の話で、読んだ印象はハンター×ハンターのメルエムとコムギのエピソードみたいだった。

スーサイドマスターは生きているけど、眷属は主が死ねば人間に戻るから当たり前か。スーサイドマスターはキスショットと再会したがっていたが、今は忍だしもしも再会したら暦もいて新たな物語が作れそうだ。さすがにそこまでスピンオフは広がらない気がするけど。

第零話 かれんオウガ

空手の師匠に免許皆伝または破門された火憐が師匠の勧めで自分を見つめ直すために山にこもって滝行しにいく話だった。

過酷な山に挑み幾度となく命に関わる危機に瀕するが、心配した暦が火憐の影に忍を忍ばせことあるごとに年齢を変えていとこという設定で助けさせるところに面白味がある話だったと思うが、忍のセリフや師匠の思惑はよくわからなかった。

暦らしい残念な落ちは笑えた。

第零話 つばさスリーピング

羽川は扇ちゃんから暦を救うために忍野を見つけ出すが、日本への帰国を嫌がる忍野を動かすために報酬としてここまでの旅の出来事について話す物語だった。

忍野を探して訪れたドイツでドルマツルギーと再会して、仕事を手伝う報酬に忍野の手がかりをドルマツルギーの所属する組織に問い合わせてもらうという約束うということになった。

ドルマツルギーのターゲットは双子の吸血鬼で、羽川が囮となって吸血鬼に捕まりそこをドルマツルギーが奇襲をするという作戦だったが、二人とも捕まってしまい作戦失敗。

双子の吸血鬼も人間を捕まえて食べるのではなく、命を棒倒しの棒に例えて遊ぶために捕まえていた。しかもそれを人間に教えてから遊ぶという鬼畜。

この二人の吸血鬼相手に暦のために相対する羽川が少年漫画的な意味でかっこいい物語だった。傷物語で重症を負ったときに貰ったキスショットの血の力が覚醒アイテムと化していて、瞬間的に怪異の王キスショットの力を発現させた羽川はアニメ化したらどんな姿で描かれるのだろうか。

キスショットの力は双子の吸血鬼を恐れ戦かせるには十分な効果を果たしこうして羽川は助かったのだった。キスショットの力は有限だがまだ何度か使えるらしくて、この後の羽川の旅でも活躍したそうだ。忍野を発見したときにはもう使い果たしていたようだが、これまた物語が作れそうだね。


<物語>シリーズはやっぱり怪異が出てきた方が面白い。オフシリーズは残り「結物語」と「撫物語」の二つが出るそうだが、その後も何かあるのかな。



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[ 2016/01/16 22:56 ] 化物語 | TB(0) | コメント(2)

愚かな三人のヒロインのアフターストーリー…!?「愚物語」 感想 

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愚物語 感想です。

続・終物語がファイナルシーズンと言われていたけど、ちゃんとあとがきでまだ続くと明言されていたからね。今回からオフシーズン。次回は業物語だそうだ。

さて、今回主役となるのは老倉、神原、月火でそれぞれの中編が収録されていた。物語の本筋は確かに完結したから番外編の短編集でやっぱりアフターストーリー的な色が強い物語だった。

第一話 そだちフィアスコ

直江津高校を追放された老倉が新たに通い始めた遠方の公立高校で3年生の残り数か月平穏に過ごそうとする物語だった。だったが、老倉の陰気さが読んでてどんどんモチベーションを下げてくる。老倉自身も劇中で自虐しているがこいつは愚か者でクズだ。だからこそあんな学級会なんかを開いたわけだし。

そして暦を憎む気持ちは今もなお衰えず、全ての悪の原因が暦にあるかのような扱いだった。

老倉は平穏無事に残りの学生生活を過ごそうとするが、配属されたクラスで気づかなくてもいいことに気づき、突っ込まなくてもいいことに首を突っ込んで、間違った選択肢をわかっていながらもそれを選択してどんどん最初の目標から遠ざかっていくという展開だった。

性格は悪くてもあの学級会を開いたように不正は許さない性格なのか、クラスのかかえるある問題を歪ながらある程度解決に導き、結果自分はクラスでぼっちになってしまうという自己犠牲な所はちょっと暦ぽかったかな。

そして最後に現れたあの人物は老倉の幸せに繋がるのか意見は分かれるだろうが、個人的には老倉が幸せになっている姿は想像がつかない。

第二話 するがボーンヘッド

神原が主人公の物語。時系列では貝木とのエピソードよりも後の話で、相変わらず部屋の掃除を暦に頼んでいる神原だったが、暦の掃除が雑だとやってもらっている身ながら文句を言ったことで喧嘩状態となり、神原が自分で部屋の掃除をするはめになるというところから始まった。

この物語には男の扇ちゃんが登場して、残っていた伏線はここで回収かと思われたが、忍に食べさせたはずの猿の左腕が再登場した。また、猿の腕を投げて突き刺さった襖から腕を引き抜くとそこには遠江が書いたと暗号文が出てきて、そこから扇と共に謎解きが始まった。

暗号は難しかったが、遠江が白昼夢で登場して神原にいつものようにメッセージを送り、それをヒントに暗号を解読して今後の自分の明確な方針を立てたというのは前向きなエピソードだった。

暦や戦場ヶ原の後ろばかりを追うのではなく、自分の意志で自分のやりたいことをやると決めたなら扇の問題も自力で解決できるのはと感じた。

そして新たな伏線なのか(回収される気はしない)、猿の部位は全国に散らばっていて愚か者がそれを使用することで増殖するから大変危険なものだと説明があった。

暗号は遠江が恋人に書いたラブレターみたいなものだったが、そこに記された場所に隠されていたものが恋人に渡すようなものじゃない。娘に猿の腕を遺すような人物だし、らしいと言えばらしいけど。


第三話 つきひアンドゥ

阿良々木家で暦と扇と月火を見張る余接が語り部で月火に振り回される物語だった。

一時の油断で人形の振りをしていた余接は月火に動いているところを見られてしまう。とっさの嘘で異世界から魔物を退治しに来た魔法少女だと言った所、月火はそれを信じ手伝いたいと言い出してしまった。

無事に魔物を退治してもとの人形としての生活を取り戻すために余接が苦労しまくる話で、月火の自由さにストレスが溜まるエピソードだった。

何気に撫子がその後真人間ようにがんばって世の中が甘くないことを実感している所が描かれているのが良かった。撫子も当時ほどクズではない。

余接は撫子の中に未だ存在していた貝木がでっち上げた怪異「蛞蝓豆腐」の残像を譲り受け架空の魔物を作り、月火の前で倒すというプランを実行したが、その蛞蝓が存外に強く、余接の弱点である炎まで吐いてきて苦戦を強いられることに。しかも月火はここでまたもや死亡。

このエピソードは月火も色々愚かではあるが、余接も愚かな部分があったと言える。死を覚悟した余接だったが最後にあるキャラが登場して全てを解決。さすが神様。最後のあの噛み方も決まってたw

しでのとりの怪異は月火の肉体が潰されても再生するが、生きるのにトラウマになる心の傷までも癒す効果があるそうでたまげたものだ。

人形が動いたなんてオカルトや自分が潰されて死んだなんてトラウマは記憶から完全消去してしまうそうだ。だからこそ月火は何度でも学習せずに、危険に突っ込むらしい。これはしでのとりが愚かなのかな。

アニメの円盤の副音声で火憐が月火の正体について気づいていると言っていたが、今回余接の語りでもそれっぽい記述があった。火憐にも貝木の蜂の人造怪異の針が刺さったままという伏線もあったし、彼女のエピソードはまた別の機会にあるのかも。


そんな感じの3話だったが、最初の老倉の話で気が沈んで読むのに時間がかかってしまった。



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[ 2015/10/13 23:53 ] 化物語 | TB(0) | コメント(2)
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じゃいろぺりん

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"; } document.getElementById("lc_cat_titleBody").innerHTML = sImg + l_text; } function lc_cat_hideTitleDialog() { document.getElementById("lc_cat_titleDialog").style.display = 'none'; } var lc_testParent = ""; function lc_cat_showEntry(ev, sNo, l_Cnt, l_dep, l_trId) { var sTrId = l_trId; if (!l_trId) { if (LC_CAT_ENTRY_TREE) { sTrId = "lc_cat_entryLeaf_" + sNo; } else { sTrId = ""; } } if (sTrId) { var leaf = document.getElementById(sTrId); if (leaf.style.display == 'none') { leaf.style.display = 'inline'; } else { leaf.style.display = 'none'; return; } } else { lc_cat_showEntryDialog(ev, sNo); } lc_cat_xSend('http://ilikemanga.blog87.fc2.com/?xml&category=' + sNo, lc_cat_loadEntry, l_Cnt, l_dep, sTrId); } function lc_cat_showEntryDialog(ev, sNo) { lc_cat_showDialog(ev, "lc_cat_entryDialog", LC_CAT_ENTRY_WIDTH, "lc_cat_entryTitleRow", 0); document.getElementById("lc_cat_entryBody").innerHTML = 'Now Loading... (Category ' + sNo + ')'; } function lc_cat_showDialog(ev, l_id, l_width, l_rowId, l_yPlus) { var posX = 150; var posY = 350; posX = document.body.scrollLeft; posY = document.body.scrollTop; if (!posX && !posY) { posX = document.documentElement.scrollLeft; posY = document.documentElement.scrollTop; } if (!posX && !posY && self.pageYOffset) { posX = self.pageXOffset; posY = self.pageYOffset; } if (ev) { if (!ev.pageX && !ev.pageY) { posX += ev.clientX; posY += ev.clientY; } else { posX = ev.pageX; posY = ev.pageY; } } else { posX += window.event.x; posY += window.event.y; } posY += l_yPlus; var dia = document.getElementById(l_id); var winWidth = document.body.clientWidth; if (!winWidth) { winWidth = window.innerWidth; } if (winWidth < posX + l_width) { posX = winWidth - l_width; } dia.style.width = l_width + 'px'; document.getElementById(l_rowId).style.width = l_width + 'px'; dia.style.left = posX + 'px'; dia.style.top = posY + 'px'; dia.style.display = "inline"; } function lc_cat_loadEntry(res, l_Cnt, l_dep, l_trId) { var btxt = LC_CAT_ENTRY_ITEM_D_TEXT; var btit = LC_CAT_ENTRY_ITEM_D_TITLE; if (l_trId) { btxt = LC_CAT_ENTRY_ITEM_T_TEXT; btit = LC_CAT_ENTRY_ITEM_T_TITLE; } var bod = ''; var rss = lc_cat_xParse(res.responseText, lc_cat_numList); for (var i = 0; i < rss.length; i++) { var tit = lc_cat_replaceEntryInfo(btit, rss[i]); var txt = lc_cat_replaceEntryInfo(btxt, rss[i]); var lnk = '' + txt + ''; if (l_trId) { var ind = lc_cat_indent(l_dep - 1, false); ind += '' + LC_CAT_BRANCH_ENTRY + ''; bod += '
' + ind + lnk + '
'; } else { bod += '
  • ' + lnk + '
  • '; } } if (l_trId) { document.getElementById(l_trId).innerHTML = bod; } else { bod = '
      ' + bod + '
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    (' + l_Cnt + '件中、' + rss.length + '件表示)
    '; } document.getElementById("lc_cat_entryBody").innerHTML = bod; } } function lc_cat_replaceEntryInfo(l_str, inf) { var r = l_str.replace(/<#Title>/g, inf.title); r = r.replace(/<#Year>/g, inf.year); r = r.replace(/<#Month>/g, inf.month); r = r.replace(/<#Day>/g, inf.day); r = r.replace(/<#Hour>/g, inf.hour); r = r.replace(/<#Minute>/g, inf.minute); r = r.replace(/<#Second>/g, inf.second); r = r.replace(/<#Desc>/g, inf.desc); return r; } function lc_cat_hideEntry() { var dia = document.getElementById("lc_cat_entryDialog"); dia.style.display = "none"; } function lc_cat_changeEntryBody(but) { var bd = document.getElementById("lc_cat_entryBodyTr"); if (bd.style.display == "none") { bd.style.display = "inline"; but.innerText = "△"; but.title = "詳細を隠す"; } else { bd.style.display = "none"; but.innerText = "▽"; but.title = "詳細を表示"; } } function lc_cat_newMark(res, l_Cnt, l_dep) { var rss = lc_cat_xParse(res.responseText, lc_cat_numList); var nowDt = (new Date()).getTime(); for (var i = 0; i < rss.length; i++) { if (i < LC_CAT_NEW_NUMBER || nowDt < (Date.parse(rss[i].date + ' ' + rss[i].time)) + (LC_CAT_NEW_HOUR * 3600000)) { var eStar = document.getElementById('lc_cat_star_' + rss[i].catNo); if (eStar) { eStar.innerHTML = LC_CAT_NEW_CATEGORY_MARK; } var eRow = document.getElementById('lc_cat_no_row_' + rss[i].catNo); if (eRow) { if (eRow.className && eRow.className.length != 0) { eRow.className += ' new_category'; } else { eRow.className = 'new_category'; } } var eNew = document.getElementById('lc_cat_new_' + rss[i].catNo); if (eNew) { eNew.innerHTML = LC_CAT_NEW_FOOT_MARK; } } } } function lc_cat_xHttpReq() { if (window.XMLHttpRequest) { return new XMLHttpRequest() ; } else if (window.ActiveXObject) { try { return new ActiveXObject("Msxml2.XMLHTTP") ; } catch (e1) { try { return new ActiveXObject("Microsoft.XMLHTTP") ; } catch (e2) { } } } return null; } function lc_cat_xSend(l_url, l_func, l_Cnt, l_dep, l_trId) { var xo = lc_cat_xHttpReq(); if (xo == null) { return; } if (window.opera) { xo.onload = function () { l_func(xo); } } else { xo.onreadystatechange = function () { if (xo.readyState == 4 && xo.status == 200) { l_func(xo, l_Cnt, l_dep, l_trId); } } } xo.open('GET', l_url, true); xo.send(''); } function lc_cat_xParse(l_text, l_numList) { var splited = l_text.split('') + l_name.length + 2; var en = l_text.indexOf('' + l_name + '>'); return l_text.substring(st, en); } catch (e) { return ''; } } //--> ' + LC_CAT_ARCHIVES_TEXT + ''; var linkCount = '(' + lc_cat_sumNum + ')'; document.write('' + linkText + linkCount + ''); } if (0 <= LC_CAT_NEW_NUMBER || 0 <= LC_CAT_NEW_HOUR) { lc_cat_xSend('http://ilikemanga.blog87.fc2.com/?xml', lc_cat_newMark); } } //-->
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