廣瀬 ゆい
集英社 (2015-08-04)
売り上げランキング: 266
ワンダーラビットガール 1巻 感想です。
年齢は一つ上、成績は優秀、女の子にはモテモテという兄「
七海蓮」を持つ主人公の「
七海澪」は地下アイドルオタクで顔は兄と瓜二つなのに、ぼっちでクラスメイトからはキモオタとしてゴミのような扱いを受けていた。
地下アイドルのおっかけだけが生きがいで親からも見放されている澪だったが、唯一兄だけは優しく自分と対等に接してくれていた。
そんな兄がある日突然学校で倒れ、何かしらの大きな精神的ショックを受け精神崩壊してしまった。
澪は兄をこうたらしめた犯人に復讐するために、精神が崩壊した兄が呟いた「
ワンダーラビットガール」という単語とUSBに入っていた犯人候補とされる「
学園の女子生徒の性癖リスト」を手掛かりに兄に変装して兄として学校に通い始めたのだった。
このにわかに漂うネタっぽさとエロ描写は「君は淫らな僕の女王」系のオーラを感じたw
まずはメモに残された「
市井彩花」という少女に接触するが、彼女は「
説教愛好」という説教されると性的快感を感じるヒロインだった。
長年親から説教されることに慣れていた澪は説教もベテラン。一時は兄の復讐のことも忘れ説教により彩花を責めることにご執心w
そして性的興奮を感じることで始めるヒロインたちの妄想ワールドがとびきりエロマンガ!
紐(言葉)に縛られ、澪の説教の虜となり絶頂を迎えた彩花はこの快感を再び感じるために澪に服従。
次の日になると澪の落とされたヒロインの雰囲気が変わったとモブ生徒の間で噂になっていて余計面白かった。
基本このパターンだったけど、どのヒロインも性癖が特殊でそこをうまく責め立てる澪のテクニックとヒロインの変態妄想が豊かで面白かった。
続いてのターゲットは清楚な美人の生徒会副会長の先輩「
白石撫子」。彼女は「医療性愛」という性癖の持ち主。
紙で切った指先の治療から始まるお医者様プレイの妄想は安い同人誌みたいに笑えた。ふっといお注射とか、先生の白いお薬とかベタすぎるし狙いすぎ!
撫子は清楚系美少女と学園で慕われていたのに、澪に絶頂させられてからは「清純派AV女優」みたいと言われるようになり、あの妄想なら言い得て妙だった。
こうして虜を増やしていき、三人目は「窃盗性愛」という人のものを盗んでそれを善人ぽく返すことに性的興奮を感じる少女「
成澤こはる」
ここまでのように言葉で責めることが難しいのではと思ったけど、罠を張ってわざと盗ませ盗人の化けの皮をはがすことで優位に立った。
そしてこの思いがけない切りかえしに興奮を感じたこはるは妄想ワールドを展開。コンビニで万引きで捕まり事務所に連行され店長に取り調べを受けるというこれまたお決まりの展開w
親や学校に黙っておく代わりにムフフ…というわけではなかったけど、取り調べの箇所が凶悪犯レベルの厳重さ。
小さな消しゴムだからどこにでも隠せるからね。
しかし今回のヒロインは絶頂に達してもまだ折れず、澪にリベンジとしてどこかで見たことがあるようなプールに呼びだし、逆に澪を気持ちよくしてあげようとしてきた。
イケメンでモテモテな兄の見た目だけど、中身はキモオタな澪はこの美少女からの誘惑に勝てるのだろうか。
澪の行動を生徒会長は何か知っているらしく監視していたが、この特殊性癖を持つヒロインたちのリストは何なのか、エロ描写が過激すぎて忘れていたけど意外と気になる伏線だった。
巻末のおまけページはさらに直球だった。危惧的な物で責められる妄想をする説教愛好の彩花。
思い出しただけえこうなっちゃうなんて変態にもほどがある。こりゃ次回も楽しみだ。ジャンプスクエアはToLOVEるもあるし攻めてるなぁw
個人的な評価★★★★★
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