This best shot
次回アップ予定:Scene-566 残堀川『中央線根川橋梁~滝口橋』 (2020/05/08)
[Vol-01] 今回から『ぶらっと遡上探索』の第29弾となる、多摩川支流の残堀川編が始まりますよ。西多摩郡瑞穂町箱根ケ崎に在る狭山池を水源池として立川断層に沿って南東に流れていましたが、旧日産村山工場の建設により敷地に沿って南に流れを変えます。旧流路は、狭山池から南東方向のJR立川駅まで流れ、矢川、多摩川へと合流していました(流路図の破線部)。
伊奈平橋から下流は河道付替工事(流路変更)による不自然な人工流路となり、玉川上水を乗り越えてから昭和記念公園を横断して南下、立川崖線で10m程の滝となり崖線沿いに流れていた根川に落下してから多摩川に合流する流路延長14.5kmの一級河川です。1972年(S47)には根川が氾濫する為、立川市柴崎町で多摩川に合流する様にショートカットで付替えられて、根川は残堀川と名称変更されています。旧根川下流の殆どは埋め立てられて緑道となり、1992年(H4)には汚水や雨水を高度処理した水が”せせらぎ”として流れる、根川緑道に整備されています。
初回は、多摩川への合流河口から遡上して、立日橋、残堀遊歩橋、柴崎水管橋、立川橋までの紹介です。最寄り駅は、多摩モノレールの柴崎体育館駅。JR南武線で立川駅経由の35分で到着、近過ぎて嬉しいね。因みに3月からの取材記事です。
柴崎体育館駅の東隣に立川公園・ガニガラ広場が在ります。立川崖線部から流れ込む湧水と、玉川上水からの柴崎分水を活かしたビオトープが置かれ、5月時点では黄菖蒲が見られるのですが、此のご時世なので難しいですよね。所在:立川市柴崎町6-14。根川や残堀川は、此の様な崖線からの湧水、沢水が水源の一部になっています。
多摩モノレールの高架下に戻ると、残堀川の最近までの流路だった、旧根川が緑道に生まれ変わって横切っています。桜も開花しましたので、緑道水源まで寄り道します。緑道に入ると、地面に鳥の雲古が広がっています、上を見上げると、ワォ! アオサギのコロニーです。爆弾を避ける為、反対側の遊歩道で迂回します。ソメイヨシノが5分咲き程で見頃ですね。
緑道沿いには雨水や下水を高度処理した、せせらぎ が流れています。綺麗な水ですね、鯉も汚れが取れて白くなってますよ。って、錦鯉のプラチナですよ(笑)。柴崎体育館駅から400m程の位置が緑道の起点(終点)で、水源が在ります。水源から40m先が残堀川で、反対側の右岸側から見ると、護岸の向きが一部、明後日の方向を向いており、此の方向に根川が流れていた形跡と思われます。残堀川左岸沿いの橋を撮りながら、河口方向へ下ります。
多摩モノレールが通る立日橋を横断して100m程で、残堀川が多摩川に合流する河口付近です。取り敢えず、遡上儀式の河口0km標識探しをしますね(笑)。河川敷にコンクリート標識が見えました、此れかな?残念!!河川占用区域標でした。合流付近の遊歩道に目を移すと、ステンレス製基準点鋲を見つけましたが普段と違います。無印良品、もとい 無印標識です。+マークのみで何も文字が刻印されていませんね。でも、他にそれらしき標識が無いので此れを、なんちゃって河口0km標識とします(笑)。
多摩川の下流方向に視線を向けると、1926年(T15)に竣工した20径間の日野橋が架かっていますが、損傷していますね。此方の左岸側から5番目の橋脚土台回りが昨年の台風19号の増水で抉られて、70cm程沈下しています。往復1km程の寄り道になりますが、見に行きます。路面も同様に沈下しており全面通行止めです。川幅内で瀬替え(流路変更)した後、沈下したP5橋脚と接する両端の橋桁を撤去した後に、P4とP6橋脚間に2径間分の橋桁を架けるそうです。尚、通行止め解除は5月12日に決まりました。
それでは、残堀川の第1橋梁となる『#01立日(たっぴ)橋』まで戻って、遡上をスタートします。立日橋の親柱は4羽のカモメですかね?橋の上にモノレールの橋脚が立つ、珍しい橋です。晴れていれば、上流右岸側に富士山が見えますよ。
立日橋は左岸の立川市柴崎町6丁目と右岸の日野市日野本町6丁目・大字日野とを結び、都道149号線(立川日野線)が通り、橋上には2000年(H12)に開業した多摩モノレール線が通ります。橋名は両岸市名の頭文字を組み合わせた命名で、日野市の財力が強かったら日立橋になっていたんだろうね(笑)。残堀川に架かる部分は左岸側の1径間ですね。
名称:立日橋
構造種別:7径間箱桁
河口からの距離:0.15km
橋の長さ:417m
有効幅員:20m
竣工:1989年(S64)
立日橋から220m上流に架かるのが『#02残堀遊歩橋』で、左岸の立川市柴崎町6丁目と右岸の同じく立川市柴崎町6丁目とを結ぶ、人道専用橋です。左岸側の画は河口へ行く際に撮ったので、右岸側遊歩道を遡上します。此処の桜は未だ咲き始めですね。
名称:残堀遊歩橋
構造種別:1径間箱桁
河口からの距離:0.4km
橋の長さ:41.8m
有効幅員:3~6m
完成:1990年(H2)
残堀遊歩橋から40m上流に水管橋が見えます。銘板付きですが、水管橋としか記載されていないので、地区名から『#03柴崎水管橋』としておきます。立川市水道部管理で、送水系統は東村山系です。桜の開花にバラツキが見られますね、此処の奴は5分咲きです。
名称:柴崎水管橋
構造種別:1径間アーチ
河口からの距離:0.4km
橋の長さ:約35m
水管径:φ100、300
完成:1971年(S46)
柴崎水管橋から130m上流に架かるのが、今回終着地点の橋となる『#04立川橋』です。左岸の立川市柴崎町5丁目と右岸の同じく立川市柴崎町5丁目とを結び、都道29号線(新奥多摩街道)が通ります。
名称:立川橋
構造種別:2径間鈑桁
河口からの距離:0.5km
橋の長さ:約69m
有効幅員:約18m
完成:1972年(S47)
>>>後書き<<<
緊急事態宣言が延長されましたが、チマチマと延長しても云う事を聞かないバカ物が減らない事には、効果期待薄ですよね。久々のゴルフはキャンセル、遡上探索も中断で1箇月籠城中です。ストック記事の編集が捗り過ぎて、超ヒマですヨ(笑)。
次回は立川橋から継続遡上して、中央線根川橋梁、馬場坂下橋、山中坂下橋、滝下橋、滝口橋までの紹介になります。
お気付きの点、照会などがありましたら下の[拍手]ボタンからコメントを送って下さい、非公開なので気軽にどうぞ。尚、問い合わせ等につきましては、返信用のメアドの書き込みも願います。
[拍手]ボタン
Author:mark60
関東地区の河川に架かる橋を
紹介しています
.
. ご訪問ありがとうございます