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次回アップ予定:Scene-490 中川『吉川水管橋~新川橋』 (2019/03/26 12:00)
[Vol-18] 今回はJR武蔵野線中川橋梁から遡上して、吉越橋、吉川橋仮橋までの紹介です。では、府中本町駅で武蔵野線に乗り換えて吉川駅で下車、自宅から約70分で到着です。
駅前から高架沿いに西へ200m進むと中川左岸で、土手の遊歩道を遡上します。武蔵野線中川橋梁の上流100m程に共保雨水ポンプ場からの吉川排水樋管が在ります、形式:鋼製ローラーゲート、径間:2.8m、門扉高さ:2.5m、施工:1979年(S54)。中川は農業用水、雨水などの排水河川なので、平均河床勾配は1/5500位と非常に緩い為、川の流れも遅く、無風だと水面が鏡状態になります。なので、コサギも逆さコサギですね。冠雪した富士山も見えますが、電線が邪魔だね。
武蔵野線中川橋梁の460m上流に架かるのが『#36吉越橋』です。中川左岸の吉川市保と右岸の越谷市東町3丁目とを結び、埼玉県道52号越谷流山線が通ります。堤防遊歩道から直接上がれず、据付け橋を経由しないと渡れない人に優しくない橋です。因みに据付け橋を含むと426.8mで、2倍程の長さになります。橋梁銘板によると完成は1988年(S63)で、橋名は「保四条橋」になっています。左岸側地名の吉川市保、右岸側の旧地名が四條であり、両岸地区名からの命名ですね。但し、「保四条橋」はググっても何も出ず、受注設計時の橋梁名(仮称)だったと思われます。
名称:吉越橋
構造種別:3径間連続箱桁
河口からの距離:30.1km
橋の長さ:222m
有効幅員:12.5m
竣工:1990年(H2)
吉越橋を右岸側に渡り、南250m程に在る、真言宗豊山派寺院の金剛寺へ行きます。明治期に四條村妙音院と三輪野江村の東眼寺を合併し、金剛寺に改号したと云われています。山号:稲荷山、本尊:正観音菩薩像、所在:越谷市東町3-354。新四国四箇領八十八ケ所霊場の62番、63番札所です。
金剛寺から北西へ400m程Uターンすると四條日枝神社が在ります。創建は不詳ながら、四條村が開村した室町時代末期には創建されていたと云われ、四條村の鎮守でした。かつては山王社と呼ばれ、明治以降に日枝大神社と改め村社に列格、1908年(M41)村内に在った天神社、稲荷社、辨天社、水神社を合祀の上、天神社の地に遷座、1944年(S19)日枝神社に改称しています。祭神:大山咋神、宇迦之御魂神、菅原道真公、市杵嶋姫命、罔象女命、所在:越谷市東町3-100。二之鳥居は1833年(天保4)の建立です。日枝神社から東に250m、中川右岸沿いに出ると灌漑水路用の四条排水樋管が在ります。形式:鋼製ローラーゲート、径間:3.7m、門扉高さ:3.2m、竣工:2012年(H24)。
吉越橋に戻り左岸側に移動、300m程東に在る単立寺院の日蔵院へ行きます。創建は不詳ながら、1284年(弘安7)造立の一尊板碑が残されており、古刹と思われます。山号:大聖山、所在:吉川市保107。
日蔵院から北西180m程に鷲神社(おおとりじんじゃ)が在ります。創建は不詳、大阪府の大鳥大社が本社ですね。祭神:天日鷲命、日本武尊、所在:吉川市平沼116-1。
鷲神社から北170m程に真言宗智山派寺院の智勝院が在ります。江戸時代に焼失の為、開山・開基年代などは不詳です。山号:清凉山、霊場本尊:正観世音菩薩像、所在:吉川市平沼153。武蔵国三十三ケ所霊場の第2番札所です。
智勝院から北西250m程に架かるのが、今回終着地点の橋となる『#37吉川橋仮橋』です。左岸の吉川市平沼と右岸の越谷市東町2丁目とを結び、埼玉県道52号越谷流山線の旧道が通っています。創架は1875年(M8)の旧徳江橋で、1933年(S8)にRC橋に架け替えられ、吉川橋の呼称になっています。現在、上流隣に新吉川橋が工事中で、橋脚は略完成していますね。新橋は2020年(H32)の完成予定です。右岸側から流入している河川は元荒川(流路延長60.7km)です。
名称:吉川橋仮橋
構造種別:13径間鈑桁
河口からの距離:30.6km
橋の長さ:約156m
有効幅員:約8m
完成:2014年(H26)
>>>後書き<<<
一昨日、21度を超えて暑かったですね。お彼岸の墓参りで巣鴨まで行きましたが、途中でウインドブレーカーを脱ぎ久しぶりに額の汗を拭きましたよ。都内は昨日桜が開花しましたが、近くの染井霊園の桜は未だ蕾でした。見ごろは月末ですね、ブログ掲載上では吉川市を遡上していますが、実際には埼玉の幸手市まで進んでおり、桜の名所「権現堂堤桜」前で桜の開花に合わせるべく待機中、月末に遡上再開予定です。
墓参りの帰りに登戸で降りて、例年行事の土筆狩りをしてきました(笑)。ところで、小田急線登戸駅がドラえもん仕様に生まれ変わっていました。「藤子・F・不二雄ミュージアム」の最寄り駅と云う事で、駅全体の装飾が、ドラえもんのカラーリングになっていますよ。細部まで撮れば、此れだけで1本書けますね(笑)。土筆は、採り頃で10cm位の奴を60本程調達、袴を外して水に晒してアク抜き、水気を切ってカキ揚げにしました。盛り付けの海老、ナス天などは本日脇役ですね。翌日は、天婦羅うどんで始末完了です。
次回は吉川橋仮橋から継続遡上して、中川水管橋、新川橋までの紹介です。
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Author:mark60
関東地区の河川に架かる橋を
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