ぶらっと遡上探索 Scene-473 中川『都営地下鉄新宿線荒川中川橋梁』

Scene-473 中川『都営地下鉄新宿線荒川中川橋梁』

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次回アップ予定：Scene-474 中川『船堀橋～首都高速7号線荒川大橋』　(2019/01/09 12:00)

[Vol-02]　今回は葛西橋から継続遡上して、都営地下鉄新宿線荒川中川橋梁までの紹介です。葛西橋から左岸側に降りると、東600m程の行船公園の中に自然動物園が在ります。荒川遡上時にも寄りましたが、入園無料なので行きましょう（笑）。10月中旬の少し暑い時に行ったので、ペンギンはプールで気持ち良さそうですね。プレーリードッグは暑いので穴の中に入っていて見られませんね、なので、前回に撮った蔵出しで代用します。

江戸川区自然動物園の北隣には平成庭園が在ります。此処も行船公園の一部で、地元の田中源氏が、区民福祉の増進と生活文化向上の為の公園用地として東京市へ寄付され、江戸川区への委譲を契機に行船公園として整備されたものです。因みに「行船」は、田中源氏の屋号です。先程の自然動物園が1983年(S58)、平成庭園が1989年(H1)の開園です。

築山池泉廻遊式の日本庭園で、池の畔には源心庵、林泉亭などの休息場が在り、暫し休憩です。散策路には、桜、躑躅、花菖蒲、モミジなど時季の花木が並んでいますよ。公園の北端には無料の釣り池も在りました。

平成庭園から北600m程に浄土宗寺院の安楽寺が在ります。境内の由来案内によると、元は千葉県小金村の東漸寺末で慶安年間(1648～1651年)の創建、法誉伝竜法印による開山と云われています。山号：金胎山、院号：不断光院、本尊：阿弥陀如来坐像、所在：江戸川区北葛西1-25-16。鐘楼門は木造銅葺きの入母屋造りです。

安楽寺から北西310m程に豊榮稲荷神社が在ります。境内の由来案内によると、1690年(元禄3)の創建と云われています。祭神：豊受姫命、所在：江戸川区北葛西1-16-51。拝殿前の狛犬は1935年(S10)、二之鳥居は1900年(M33)の建立です。

豊榮稲荷神社から北に130m進むと行徳の塩を江戸に運ぶ為に開削された新川（流路延長約3km）に突き当たり、櫓（やぐら）橋から240m下流の中川に合流する場所に新川排水機場が在ります。新川東方向に在る東樋門で旧江戸川の水を取り入れ、此処から中川に縦軸軸流ポンプで強制排水する事により新川の水質改善と、水位調整で水害を防止しています。竣工：1968年(S43)、所在：江戸川区北葛西1-16-22。

新川に架かる西水門橋を左岸側に渡り、下流側に廻り込むと西水門橋を潜って、新川西水門広場に出られます。広場は新川千本桜の起点として整備され、モニュメントとして高さ15.5mの「新川西火の見櫓」が2010年(H22)に完成しています。火の見櫓は土日祝日のみ10時から無料で上がれますよ。心柱を中心にした螺旋状の階段を50段程上がると、2畳程の展望デッキに出ます。と云う事で、火の見櫓からの景色などは、日曜日の追加取材時の画です。所在：江戸川区船堀2-1。火の見櫓の北側に見える石造りの塔は、旧西水門の堰柱で史跡として片側の柱が残されています。堰柱と櫓との間に見える塔は何だか判りますか？最後に紹介しますよ。

火の見櫓から東300mに浄土宗寺院の法然寺が在ります。一蓮社専誉了雲上人が開山となり16161年(元和2)に創建したと云われています。山号：摂取山、院号：光照院、本尊：来迎阿弥陀如来像、所在：江戸川区船堀2-10-10。

法然寺から中川堤防へ戻ります。堤防の上に東京湾岸警察署の中川水上派出所が在ります。中川や荒川及び周辺の河川に係る水上の事故や事件を所轄しています。岸辺に警備艇「視19みやこどり」が係留されていました。中川は見た目、綺麗だなと思っていたら、浮上ゴミの回収船が廻っているんですね、ご苦労様。おやおや、白いゴミが残っていますよ。って、ゴミちゃいまんねん、ユリカモメでッせ（笑）。

300m程上流に見えるのが、今回終着地点の橋となる『#05都営地下鉄新宿線中川橋梁』です。左岸の江戸川区船堀と荒川右岸の江戸川区小松川とを通り、左岸側の船堀駅と右岸側の東大島駅との間に位置しています。1983年(S58)に東大島駅～船堀駅間(1.7km)が開業しており、同時期に架橋された模様です。荒川側は6径間の連続トラスです。

名称：都営地下鉄新宿線中川橋梁
構造種別：4径間PC桁
河口からの距離：2.9km
橋の長さ：約186m
軌道：複線
竣工：1983年(S58)推定

新宿線荒川中川橋梁から東500m程に在る、都営新宿線の船堀駅から帰宅します。序に、駅前にタワーホール船堀が聳えているので上がりましょう、火の見櫓からも見えていた奴です。1999年(H11)に「区民の乗合船」をコンセプトに、災害が発生した時に周囲状況を確認出来る防災施設として建てられ、7Fから無料展望室行き専用エレベーターに乗換えて上がれます。（エレベーター運行時間：午前9時～午後9時30分）
都内に在るタワーの高さは、1位スカイツリー(634m)、2位東京タワー(333m)、3位スカイタワー西東京(195m)、4位東芝府中工場エレベーター研究塔(135.65m)、5位東京国際空港管制塔(115.7m)、そして6位がタワーホール船堀(115m)ですが、一般に公開されている展望室付きのタワーとしては、スカイツリー、東京タワーに次いで3番目にタワーホール船堀が入ります。無理くり序に、無料展望室としては都内で1番の高さになりますよ（笑）。所在：江戸川区船堀4-1-1。

＞＞＞後書き＜＜＜
正月明けから5日も経ち、お節料理の始末は済みましたか？今年の煮物は豚角と根菜類を圧力鍋で調理、珍味と練物系は切って並べただけでした。3日目には始末完了、早いでしょ。暇なもので、早めに出来上がり年末頃から食べていますから（笑）。

お節料理に飽きてきたら、刺身はオリーブオイル、醤油、黒胡椒、山葵で和えてサラダ仕立てです、焼き鮭とイクラの親子パスタ、美味ですよ。お節の残りは、刻んで炒飯やホットサンドの具として始末です。

次回は都営地下鉄新宿線荒川中川橋梁から遡上して、船堀橋、首都高速7号線荒川大橋までの紹介です。

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