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ANGRA ~ Aurora Consurgens

  • 2007/04/28(土) 00:00:46

Aurora Consurgens
『Rebirth』『Temple Of Shadows』と続けざまに傑作を出した ANGRA の『Aurora Consurgens』は前2作をさらに進化させたかのような出来だと思います。この3枚を続けて聞くと、ANGRA の目指している方向性、オリジナリティが見えてくるようです。以前、某レコード店で「ジャーマンコーナー」に置かれていたのを見たことがありますが、一般的なパワーメタルの域を超え、熱きブラジルの血が脈々と流れている、躍動感のあるバンドであると再認識させられました。

 ブラジルといえば、サッカー。今から10年ほど前、アルシンドが日本で大人気だったとき、RIOT の 「Destiny」をバックにした特集番組をみたことがあります。で、その「Destiny」のイントロと、このアルバムの②「The Voice Commanding You」が似ているように感じるのですが、どうでしょうか?こちらの方が断然かっこよく、華麗なドリブル映像にピッタリの曲ではないでしょうか。

 続く③「Ego Painted Grey」これがまた素晴らしいです。IRON MAIDEN のアイディアを DREAM THEATER が書き上げ、ANGRA が演奏しているような楽曲(一応ほめているつもり、、、)で、アルバム中一番好きです。前曲とあわせて、キコのギターが印象的です。

 ④「Breaking Ties」は一転、キャッチーなメロディに Bon Jovi を思わせなくもありません。ここまで来ると、彼らは前作、前々作のプレッシャーなど感じていないのではないかと思ってしまいます。

 ⑤「Salvation: Suicide」「Window To Nowhere」は疾走曲で、⑦「So Near So Far」は『Temple Of Shadows』にでも入っていそうな佳曲ですね。

 そして、ドラマチックな曲調ながら過剰な装飾がなく、好印象の⑧「Passing By」「Scream Your Heart Out」は、聴けば聴くほどに好きになります。

 そして最後の⑩「Abandoned Fate」、アコースティック・ギターとヴォーカルが爽やかです。聴後感は、Liquid Tension Experiment の『2』に近いものがありました。

 ちなみに、自分は日本盤を持っていないので聴いていないのですが、ボーナストラック⑪はラファエルのヴォーカルが上手いとか、、、。

 それはさておき、今回はギターが前面に出た作品だと思いました。うっかり「キコのソロアルバム?」と思ってしまった瞬間もありました。

 並々ならぬ作曲センスと卓越した演奏力を誇る ANGRA は、今後に大いに期待できるバンドと言えるでしょう。

(参考)
YouTube (The Course Of Nature)
ピッペンのセピアメモリー PART2
人間力強化ブログ
変態のつぶやきⅡ
Maoのめたるについて語ろう~
IMAGESandWORDS
白樺樹林
necro.dll
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まごプログレッシブ:Part2~Scenes From A Memory~
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Multiの愉快な重低音生活
ロック・メタル楽曲感想記
◆Isolated Ghost. HR/HM.
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