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プーランク / オルガン、弦楽とティンパニーのための協奏曲 ト短調

  • 2008/07/03(木) 00:00:00

 オネゲルミヨータイユフェールオーリックデュレと共にフランス6人組の一人として知られるプーランク。「モーツァルトの再来」とも「ガキ大将と聖職者が同居している」ともいわれた作曲家ですが、ある時は軽やかに、あるときは重々しく。これは「ダーク・サイド・オブ・プーランク」と言えるでしょう。オルガン、弦楽とティンパニーのための協奏曲、単に「オルガン協奏曲」と言われるときもあります。荘厳で重厚なオルガンの響きが非常に良いです。バロック音楽のようでもありますし、新古典主義に回帰したストラヴィンスキーを思わせるところもあります。

 序奏が終わった後のアレグロ・ジョコーソ-は非常にかっこいいですね! また、テンポ・デ・アレグロ部分は親しみやすさを感じ、好きなところです。

 この曲は、プーランクの中ではフルートソナタ田園のコンセールと同じくらい好きです。

 構成は単一楽章ですが、3つの楽章に分けることもあるようです。
●単一楽章の場合
   (1)アンダンテ
   (2)アレグロ・ジョコーソ
   (3)スビート・アンダンテ・モデラート
   (4)テンポ・アレグロ、モルト・アジタート
   (5)レント
   (6)テンポ・デ・アレグロ
   (7)テンポ・イントロダクション.ラルゴ

●3楽章の場合
   ・第1楽章 (序奏)アンダンテ(主部)アレグロ・ジョコーソ(ソナタ形式)
   ・第2楽章 アンダンテ・モデラート(自由な3部形式)
   ・第3楽章 アレグロ・モルト・アジタート-レント-アレグロ-ラルゴ


 単一楽章を7つのパートに分けたのがこれです。↓




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