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YES / Fragile

  • 2008/04/21(月) 00:00:00

 今さら、何を書いたらよいのやら、、、。超名盤!大傑作!実際に聴けば分かります、としか言い様がありません。

「プログレはどうも」と苦手意識のある人も、これならすんなり聴けるのではないでしょうか。YES 1971年の4枚目、邦題は『こわれもの』です。

 例えば、DREAM THEATER『Images and Words』は、発表当時リアルタイムで体験したので、15年以上たった今でも特別な感情をもって生々しく聴く事ができますが、この『Fragile』は、自分が生まれる前から存在しているアルバムです。そんな35年以上前の音源を、全く時の流れを感じさせない、新鮮な気持ちで聴けることがまず驚きです。

 2003年にはリマスター盤が出て、サイモン&ガーファンクルのカヴァー(10)「America」と(11)「Roundabout [Early Rough Mix]」が追加されています。さらに、DVD-audio盤もあるようで、これだけの名盤は、是非とも最高の音響で聴いてみたいです。あるいはライヴで。

 最近知ったことですが(1)「Roundabout」の冒頭は、ピアノ音の逆再生なんですね。この効果のもたらす緊張感が、曲の良さを一層高めています。ギターの初音までの7~8秒間、思わず息を止めてしまいます。
 張り詰めた空気のピアノ音と、温かみのあるアコースティックギターの絶妙なイントロに続いては、クリス・スクワイアの「バキバキ」した印象的なベースと、ハーモニクスを利かせたスティーヴ・ハウのギター、そこにジョン・アンダーソンのヴォーカルが入り、リック・ウェイクマンのキーボードも加わる、、、。この時点で、すでに興奮の最高潮に! 名盤の中の名曲、一音一音、どれ一つ聴き逃しても勿体ないという感動を覚えます。曲展開は決して単純ではないものの、分かりやすく、長尺ながら飽きることなく8分が過ぎてゆきます。

 (9)「Heart of the Sunrise」もド肝を抜く名曲! 邦題は「燃える朝やけ」。正確無比な楽器隊のリズムと、叙情性あふれるヴォーカル、、、DREAM THEATER はこういう曲を吸収してきたのだろうな、と思わずにおれません。最後が3曲目の「We Have Heaven」につながるというのもユニークです。

 あ、ちなみに(2)「Cans and Brahms」のブラームスは交響曲第4番第3楽章ですね。かっこいい「Roundabout」の後に聴くと可愛らしいです。

 他にも(4)「South Side of the Sky」、そしてそれら大曲をつなぐ小曲も素晴らしく好きです。つまり全部良いということですね。


Roundabout


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Track List:
1. Roundabout試聴
2. Cans and Brahms試聴
3. We Have Heaven試聴
4. South Side of the Sky試聴
5. Five Per Cent of Nothing → 試聴
6. Long Distance Runaround試聴
7. Fish (Schindleria Praematurus)試聴
8. Mood for a Day試聴
9. Heart of the Sunrise試聴
10. America [Bonus] → 試聴
11. Roundabout [Early Rough Mix][Bonus]