ビデオゲーム黎明期に、タイトーが制作したレースゲームです。「スピードレース」が1974年、そのアップグレード版となる「スピードレースデラックス」が75年発表。
まともなレースゲームの元祖って、これじゃないでしょうか!見降ろし視点で、他のレーシングカーを高速で抜き去っていきます。そのスピード差たるや一般車とF1マシンレベルで、敵車が弾丸のように飛んできます(^^)。
走っていると得点が加算され、敵車と接触すると爆発して車が止まり、得点の加算もストップします。ゲームは持ち時間制ですが、時間内に目標となる得点(2000、4000、6000点)を稼ぐと延長プレイ。普通に遊べば1回は延長できると思うんですが、問題はそのあと。そもそも、前から敵車がかっとんでくるのに、スピードをあげると自車が前に出て行ってしまって、もう避けられる代物じゃなくなっちゃうんですよね。。
ふたつのゲームの差は、弱冠のバージョンアップがある事みたいです。シフトレバーが装備されたり、コースにウェット路面が追加されたり、コース幅が変化したり。僕の記憶では、シフトレバーがついていて、画面が緑がかったモノトーンだったと記憶しているので、「スピードレースデラックス」だったと思います。動画配信サイトで見るとカラーのものも…ああ~『スーパースピードレース』(1977)、『TTスピードレース』(78)、『スピードレースCL5』(79)と、後発のバリエーションがいっぱいあるんですね!
なにせ僕が幼児の頃のゲームなので、リアルタイムでは体験しておらず、デパートの屋上にあった古ぼけたゲームコーナーなどで、「すごい古そうなゲームだな」と見かけるのがせいぜいでした。そういえばデパートの屋上って楽しかったですよね。あの感覚って今の若い人には分からないんだろうな…。
僕がこのゲームを遊んだのは、どこかの温泉宿に遭った古ぼけたゲームコーナーでの事。親から300円ぐらい貰って、姉と一緒に遊んだんですが、どういうわけか姉がこのゲームが異常にうまかったんですよね。もう、とにかく敵の車に当たらず、制限時間を2回ぐらい延長してました。初プレイでこれってすごくないですか?ゲーム自体は僕のほうが好きなのに、うまいのは姉…悔しかったです。というか、2歳上の姉には、小学校低学年の頃までは何をやっても負けてたなあ。。
でもってその時の悔しさ。このゲームって、敵車と少しでも接触すると爆発して側道から再スタートなんですが、場合によっては数秒で何度もクラッシュする事も当たり前なほどの死にゲーだったもんで、とにかくイライラしました(^^;)。でも数年後に、このゲームのブラッシュアップ版とでもいうべきゲームをセガがリリース、そのゲームバランスと演出力の高さに僕は衝撃を受けまして…その話はまた改めまして(^^)。
- 関連記事
-