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Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

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『Chet Baker / Plays the Best of Lerner and Loewe』

Chet Baker Plays the Best of Lerner and Loewe 1959年にリバーサイドからリリースされたチェット・ベイカーのアルバムで、これも『Chet』同様、ニューヨークでのビル・エヴァンスとの共演が含まれていました。ただし録音日が違うので、別の録音セッションみたいです。また、ビル・エヴァンスが入っているのは8曲中4曲で、残りの4曲はボブ・コ―ウィン Bob Corwin がピアノを演奏していました。編成はやっぱりカルテットが基本で、それに管楽器が何本か加わって最大でセプテットになる、みたいな。

 姉妹盤『Chet』が、実に切ないリリシズムの極致のようなアルバムなら、こっちは穏やかなリラクゼーション・ミュージック。ミドルテンポの曲は長調が多くて、幸せ感漂うあったかさを感じました。というのも、このアルバムはタイトル通りにラーナー&ロウの作品集なんですよね。ラーナー&ロウは、ミュージカルの名作をたくさん産みだした作詞家&作曲家のコンビで、アラン・ジェイ・ラーナーが作詞家、フレデリック・ロウが作曲家です。ミュージカルなら『マイ・フェア・レディ』、映画原作なら『巴里のアメリカ人』あたりが有名です。そりゃ、ほのぼのとした作品になりますよね。。ミンストレル・ソングあたりからミュージカルへとつながるアメリカの楽観主義を体現したような音楽って、僕はすごく好きです。人生の楽しい面が溢れてる感じがするじゃないですか!

 音も『Chet』より相当リヴァーブを多めになっていて、フワーッとさせて幸せ感を演出している、みたいな。面白いのは、4曲目「On The Street Where You Live」の曲の途中で、リヴァーブがふっと減ること。あーなるほど、2チャンダイレクトで録音してるんだな、当時は。。

 ミドルテンポといっても陽気にドシャドシャとやかましい事はせず、ずっと落ち着いた感じなので、聴いていてホッコリ。チェット・ベイカーって、クラシックでは怒られそうなアンブシュアしてますが、サウンドはあったかく演奏は盛り上がりすぎずにクールなので、僕は好きです。プレイヤーの個性が出にくい企画アルバムではありますが、好きなレコードのひとつです。チェット・ベイカーのアルバムの中で、一番心が和む1枚じゃないかと。


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Bach Bach

Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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