四川への義援金支出、香港議会が保留 流用懸念で
【香港=川瀬憲司】香港の立法会(議会)は24日、今月20日に中国四川省雅安市で発生した大地震の被災地への義援金の支出の決定を保留した。同じ四川省で5年前に大震災が発生した際に拠出した義援金が流用されるなど、受け手となる中国本土の政府に対する不信感は根深く、立法会で合意できなかった。
立法会の財政委員会は24日、緊急会議を招集し、香港政府が提案した1億香港ドル(約12億8千万円)の拠出案を諮ったが、議論がまとまらず、後日継続審議とすることが決まった。
同委員会に出席した香港政府のナンバー2、林鄭月娥(キャリー・ラム)政務官は「血は水よりも濃い」と述べ、民族の情緒に訴える形で早期の承認を求めた。これに対し、民主派議員を中心に異論が続出。民主党の劉慧卿(エミリー・ラウ)主席は「中国政府にお金はある。腐敗役人のポケットに入るだけだ」などと反論した。
2008年5月の四川大地震の発生直後に香港政府が拠出した義援金は地元政府の豪華な庁舎の建設に回った。建設資金を出した学校の校舎も完成からわずか1年あまりで取り壊され、その用地は開発業者に渡り、大型の複合商業物件となった実例もある。













