
DP1 Merrill
花屋の写真を何気なく撮ってみた。
外は日なたですごく明るく、店内は薄暗い電球だった。なので、RAW現像の時、少し暗部を持ち上げている。
そのわりに、色調は失われず、雰囲気の伝わる写真になった。
前回も書いた通り、シグマのDPシリーズと言えば、主に素子の特性による解像感が特徴であり、作る側も買う側もそこにフォーカスしている感がある。
私も購入して、確かにそういうカメラだなと思ったけど、もう一つ、DP1Mの長所の一つとして、階調性や、色表現が豊かだという事に気付いた。
色に関しては、元々AWBが安定しないという欠点があり、画面が赤くなったり青くなったり黄色くなったりとにかく大暴れで、適切やグレーポイントを見つけないと補正が難しい。
ただ、それを乗り越え、WBを安定させれば、色の表現自体は実に豊かだ。例えば、RX100やLX3等、他のコンデジでは、樹を撮っても全部同じような緑の葉っぱになってしまうところを、DP1Mでは葉の種類に合わせて微妙で多彩な色を再現する。また、暗部と明部の中間くらいの、微妙な色変化をするような部分の表現が、やっぱり他のカメラとは違う。
これは、単純にAPS-Cサイズという、私の持っている他のカメラよりもセンサーのサイズが大きいカメラである事も原因だろう。どう考えても、センサーの大きい方が、表現性が上がって当然だ。だからきっと、フルサイズセンサーの一眼レフに、いいレンズをつけたら、階調表現はもっと豊かなのだろう。
ただ、FOVEONという、1画素でフルカラーの情報を再現できる素子だからというのもあると思う。単純に考えて同面積のベイヤー式センサーのカメラに比べて、3倍の色情報をとらえている事になる。かつては色再現が微妙と言われていたFOVEON素子だが、Merrillセンサーになってかなり改善した。
- 2012/11/20(火) 23:00:00|
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