「それでも俺は、妻としたい」 ブギウギ脚本家のほぼ私小説。
朝ドラ「ブギウギ」見ていますか?
ここのところ戦時中が描かれているので、
朝からなかなかハードだったりします。
しかし2人の脚本家が、
シリアスな中の可笑しさみたいな描き方をするので、
足立紳氏の小説を読んでみたいと思って借りてみた。
「それでも俺は、妻としたい」
タイトルからして何だこりゃって感じですが、
フィクションもありのほぼ私小説みたいです。
淡谷のり子だったら「下品ね」
と言いそうなタイトル通りのお下劣さ。
何だこりゃ、
これが本当に映画「百円の恋」
で最優秀脚本賞を受賞した人なのか?
めっちゃクドカン意識してるじゃん。
それも年収50万以下のヒモクズ亭主時代に。
何か思っていたのと違う。
さすがに下品すぎて、
読むのをギブアップしそうになったのに、
読み続けさせる力量。
最後は鼻がツーンとして、
謎の感動があったわ。
奥さんのチカに泣かされた。
「百円の恋」以前の物語。
100均勤務で百円の恋が生まれ、
朝ドラに繋がると思うと胸アツです。
読み終えて思ったのが、
朝ドラブギウギの登場人物と重なること。
チカ=お母ちゃん。
豪太=お父ちゃん。
太郎=六郎。
朝ドラ好きの方はぜひ読んでみて欲しい。
これって朝ドラのモデル?って思えるから。