『サピエンス全史』上巻のまとめと感想
『サピエンス全史』上巻のまとめと感想
紀元前20万年前から遡って人類の歴史を紐解く、『サピエンス全史』。
かなりのボリュームはありつつ、人類の歴史という壮大なテーマを扱う本としては、重要なエッセンスが簡潔に凝縮された1冊であると感じた。
まだ、上巻しか読めていないのだが、その時点での各章ごとのまとめと感想を自分の言葉で残しておきたい。
1章:認知革命
人類の起源となるような猿人は様々な種族がいたが、我々「ホモサピエンス」が歴史の中で唯一生き残り繁栄した理由は、その「認知能力」である。
物事を認識しコミュニケーションを取れるその連携が優れていたことが、最大の武器となった。
2章:農業革命
「認知能力」による連携の賜物として生まれたのが農業技術だ。
それにより、「ホモサピエンス」の拡大は一気に加速。海を渡り、オーストラリア大陸やアメリカ大陸に進出。
そのような進出は、紀元前数万年前の話だが、多くの生物を絶滅に追いやった。
3章:世界統合
過去には集落から村そして街ができたように、また現在のグローバル化が示すように、「ホモサピエンス」は、本能的な行為として統合へ向かう。
その流れはどんどん強まっており、マクロな目線でみるとその逆はありえない。
その視点を持ち、我々はいまの時代と向きあわなくてはいけない。
最後に感想として、「ホモサピエンス」という我々が、地球の歴史上、いかに最近出現した存在であるかを実感するとともに、他の生物や自然に対しておこなってきた罪深さも感じた。
では、その歴史に対して自分は何かできるのか?それは、その歴史を知ること。知って、行動するということに他ならないと改めて感じた。