IWC ポルトギーゼ オートマティック40購入の決め手と感想。
IWC ポルトギーゼ オートマティック40購入の決め手と感想。
僕の人生において最初で最後であろう高級時計をついに手に入れた。
時計を買おうと思い立ってから、1か月以上悩みに悩み抜いて、ようやく自分の中で本当の意味で納得できる1本を決めることができた。
この決断に至るまでのプロセスも以下の記事でまとめている。
そして、最終的に僕がたどり着いたのがIWCのポルトギーゼ オートマティック40というモデルだ。
今回は、この時計の購入の決め手と実際に手に入れた感想についてまとめてみたい。
購入の決め手となった判断軸
購入検討プロセスについてまとめた前回の記事でも紹介した、「5つの判断軸」に合わせて評価(5点満点)も加えながらみていきたい。
資産性…★★★
僕の中での資産性における大事なポイントは、決して投機的な価格の上昇を狙ったものではない。そうではなく、長期的に価値が下がらず安定しているかどうか?という点である。
そういった意味では、IWCというのは、大きな価格上昇は見込まれないものの、今後も長期的に安定した価値を維持し続けることができるブランドだと感じている。
その理由は、ブランドとしての長い歴史や安定的な配給体制、また永久修理などの複合的なの側面からも感じることができる。
ステータス性…★★★★
一定の社会的認知度を持つブランドを身に付けることは、所有満足を高めてくれると思っている。
その意味で、IWCというのは、時計を全く知らない人でもなんとなく聞いたことある。また、時計を知っている人からすると、「時計好き」という認知のされ方をするブランドだと思う。
つまり、嫌味のない目立ち方ができるブランドだと言える。
このなんとも中立的なバランスを持った存在感にも、非常に魅力を感じた。
ファッション性…★★★★★
スーツスタイルにおいて、シンプルなデザインでありながら程よく存在感を発揮する時計が欲しかった。
シンプルなデザインという意味では、IWCの他にもノモスやユンハンスなどのドイツブランドの時計を候補に入れていた。
しかし、僕個人の感想としては、ノモスにしてもユンハンスにしても、時計単独で見た時には、非常に素晴らしいデザインなのだが、実際に試着で着用してみると、スタリングの中で、
どうしても控えめになりすぎてしまうのだ。
時計の存在感は、トータルのスタリングの中で、10分の1くらいが僕の理想だとすると、それらは、10分の0.5くらいに留まってしまうように感じた。
その中において、IWCの時計は、存在感という意味でも、僕にとっての黄金比を満たしてくれたのだ。
実用性…★★★★★
一生モノの時計という意味において、気持ちとしてはできる限り多くの場面で、身に付けたいという心情があった。
ビジネスシーンはもとより、カジュアルなシーンでも、と考えると必然的にレザーベルトではなく、ブレスレットタイプが候補に上がる。
IWCの中では、ブレスレットタイプにおいてポートフィノとポルトギーゼという2つのモデルでかなり迷ったのだが、最終的には、実用性という部分でポルトギーゼに軍配が上がった。
その理由は、ブレスレットの形状である。
ポートフィノのミラネーゼブレスというメッシュ状のブレスは、おしゃれではあるのだが、着脱の方法や、調整の精度において、どうしても不便さを感じてしまったのだ。
価格…★★★★
僕の中では、100万円が1つのバーだった。
正直、100万円以上の高級時計を毎日実用使いするのは、ちょっと気が引ける。
しかし、中途半端な価格のものでは、一生こだわり抜いて使っていくことはできない。
そんな両方の葛藤があった。
当初、ジャガー・ルクルトというブランドも候補にあったのだが、価格的にどうしても100万円を超えてしまうことと、つくりとデザインがあまりに繊細過ぎるという理由で僕の中では落選となった。
なので、ここもIWCポルトギーゼの80万円代という少し無理してようやく手が届く、絶妙な価格設定がはまったのである。
最終的な判断指標
ここまで色々と綴ってきたが、最終的には直感が最も大きな決め手となった。
その直感とは、元々僕が時計にそこまで興味を持っていなかった頃、本屋で立ち読みした時計雑誌でかっこいいなと思ったのがIWCであり、また、時計店巡りをはじめてから最初に試着をしたのもIWCだった。
その後、様々な時計雑誌を読み漁ったり、YouTubeチャンネルを見て情報収集を繰り返したのだが、その結果、1周回ってIWCが自分にとって一番しっくりくるということを再認識したのだ。
この再認識によって、直感が確信に変わったことが購入に至った最大の理由かもしれない。
まとめ
実際に高級時計を手に入れて改めて感じることは、これは単に時間を測る為の道具ではなく、芸術品や工芸品という美的な要素を強く感じる。
ゼンマイによって流れるように時を刻む秒針や、時計の裏側から見える複雑な機構は、それを見ているだけでお酒が何杯も進んでしまう。
また、もう一つ自分にとっての時計の意味合いとしては、今後ステップアップするキャリアに対しての覚悟だ。
今以上に大きな責任が伴う仕事を請け負う覚悟や、精神的に辛い場面においてもそこから逃げない覚悟。
どんな場面でも、手元にこの時計がありともに同じ空間や時を過ごすことで、自分に覚悟を与えてくれると思う。
そのような意味で、人生において数少ない価値のある買い物ができたと感じている。