アート
「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」の感想 「光」というテーマ設定に興味を持って新国立美術館に足を運んだ。 そこで感じたことは、光というものがもたらす儚さだ。 光と闇と対比されるように、自由や美しさ、導きなどポジティブなイメージ…
「スペインのイメージ展」の感想 スペインというと大航海時代のイメージが強いが、それ以外の部分で歴史における際立った印象がないというのが、多くの人の捉えかもしれない。 しかし、今回の展覧会を訪れ、スペインという国が17世紀以降、戦略的に芸術とい…
「古代メキシコ展」を訪れて マヤ、アステカ、テオティワカン… 一度は耳にしたことはあるが、多くの謎に満ちた古代文明に迫る展示であった。 まず驚いたことは、古代メキシコの中南米の人々は、3500年前にユーラシア大陸の東端から現在のアラスカやカナダを…
「ガウディとサグラダ・ファミリア展」の感想 東京国立近代美術館に足を運んだ。 展示では、サグラダ・ファミリアの建設に関するストーリーもさることながら、建築家ガウディの思想に最も感銘を受けた。 特にガウディが、重要視していたとされる3つの視点が…
【アーディソン美術館】「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開」へ行った感想 見ごたえがすごかった 稚拙な答えになるかもしれないが、それが率直な感想だ。 その理由は2つだろう。 とにかく展示数が多いこと。4-6Fの3フロアを使用した大ボリュームの展示で…
「マティス展」に行って感じたこと アンリ・マティス19世紀後半から20世紀半ばを生きたフランスのアーティストだ。 今回の展示では、「フォービスム(野獣派)」と呼ばれる原色を用いた荒々しい表現の作品群を見ることができた。 そこで訴えかけられたのは、…
『憧憬の地ブルターニュ』展に行って感じたこと 自然に癒しを求める ビジネスの荒波に揉まれ、心に余裕がなくなりつつあった僕にとって、この展覧会は非常に意味あるものだったと思う。 この展示のテーマであるブルターニュという地が持つ意味合いにも、それ…
【知的探求】余白を楽しむという行為 ここ1~2カ月は、映画や美術に触れる機会を意図して増やしている。 その中で、自分なりの楽しさを感じる部分というのが、少しずつわかってきた気がする。 それは、余白を楽しむという行為だ。 映画にしろ、美術にしろ…
「ルーヴル美術館展 愛を描く」に行って感じた社会的価値観の変容 3月1日から国立美術館で開催されているルーヴル美術館展に足を運んだ。 この展示では、「愛」をテーマに、ギリシャ神話をテーマにしたものから19世紀までのヨーロッパの様々な時代の絵画が…
エゴン・シーレ展に行って感じたこと 独創性の追求 東京都美術館で開催中のエゴン・シーレ展に足を運んだ。 美術初心者の自分は、元々全く名前も知らなったアーティストだったが、その独特な雰囲気をもつ作品に魅かれた。また、なんとなくそうかな?と思いつ…
『大竹伸朗展』を訪れて感じたこと 非論理性とアナログ性 『大竹伸朗展』で感じたことは、特にこの2つだろう。 先日の佐久間宜行のオールナイトニッポンでも、「絶対に感じるものがある展覧会」話題になっており、国立近代美術館を訪れた。 非論理性 どの作…