口コミで話題沸騰中のインド映画『RRR』を鑑賞した感想
口コミで話題沸騰中のインド映画『RRR』を鑑賞した感想
痛快
鑑賞を終わった感想はその一言に尽きる。
3時間にも渡る長尺にも関わらず、一瞬もダレるタイミングもなく、あっと言う間に見え終えてしまった。
また、SNSなどでじわじわと口コミが広がっていることで、僕が鑑賞した回は早朝の1日1回だけの上映だったにも関わらずほぼ満席であった。
さて、この映画の簡単な概要だけ説明しよう。
舞台は、1920年代のイギリス植民地のインド。
イギリス軍に娘をさらわれたインド先住民族の英雄ビームと、インド人でありながらイギリス軍に仕えるエリート将校ラーマの交錯する運命を描く物語である。
個人的なこの映画の痛快ポイントは3つだ。
1.ド派手過ぎるアクション
本作は、インド映画史上高額の製作費ということで、インドならではの大群衆を巻き込んだ戦闘シーンの描写や、ハリウッドさながらの爆発シーンは、実際のスクリーンで見ると圧巻だ。
2.キレキレダンスのミュージカル
インド映画といえば、ミュージカル要素だ。
物語の要所要所で、歌とダンスが盛り込まれており、普段にあまり触れることがない、インド音楽独特のリズム感に魅了されるだろう。
3.最終章で伏線が交わる巧みなストーリーライン
本作は、大きく3部構成になっており、それぞれにメインの主人公が入れ替わるオムニバス形式だ。一つ一つのストーリーもしっかりと作り込まれているのだが、最終章で各章に散りばめられたすべての伏線が回収される点も非常に痛快である。
今回、改めてインド映画という唯一無二のジャンルの魅力を知ることができた。
今後の新作にも期待が高まる中で、より多くの作品が日本の劇場で配給されることを期待したい。