政官業トライアングル「沖縄カジノと基地」
昨夏夫婦で沖縄の夏季休暇を楽しんだ官房長官の菅義偉。4日間の休日の中日にあたる8月23日夜、本人が突然、沖縄知事の仲井真弘を訪ねた。懇親ための会食だったとのちに説明したが、むろん議題はほかにある。
「2014年度沖縄振興予算に全力で取り組む」
そう伝えた菅の狙いは、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設。その基地移転にこぎつけるための条件、すなわち〝好餌〟が、振興予算であり、カジノ構想だ。
菅・仲井真会談から4カ月後の12月16日、政府は14年度の沖縄振興予算の概算要求額3408億円を満額回答。仲井真が辺野古移転を了承したのは記憶に新しい。
その沖縄予算のポイントは、沖縄振興一括交付金の1671億円と那覇空港第2滑走路整備事業300億円を含む公共事業費1417億円だ。一括交付金は文字通り沖縄が自由に使える予算。
「この中でもとくに大事なのが空港や公共事業予算です。空港拡張はカジノ構想において、海外の大手業者が求めてきたものです。海外からのカジノ客を呼び込むためには今の那覇空港では狭すぎるので、2本目の滑走路を建設し、さらに道路整備をしなければならない。つまり今度の満額回答は、カジノ構想に向けた予算でもあるわけです」(カジノ議連スタッフ)
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