米軍性犯罪、他県でも非公表 青森、神奈川、山口では県も把握せず

米海兵隊のオスプレイが駐機する普天間飛行場=沖縄県宜野湾市で3月9日、喜屋武真之介撮影
米海兵隊のオスプレイが駐機する普天間飛行場=沖縄県宜野湾市で3月9日、喜屋武真之介撮影

 在沖縄米兵の性的暴行事件が相次いで発覚した問題を巡り、米軍基地の立地する青森、神奈川、山口、長崎各県でもここ数年、性犯罪事件が報道発表されていなかったことが18日、分かった。県への通報がなかったことも判明。全国的に米軍の性犯罪が市民に知らされていない可能性がある。

 神奈川県警国際捜査課が公表資料の残る2021年~今年6月分を確認したところ、22年に強制性交等致傷の疑いで米軍人を書類送検し、今年に不同意わいせつの疑いで米軍属を逮捕していた。2件とも広報しなかった。いずれも起訴されなかったという。

 同課は非公表の理由を「2次被害防止や報道による精神的苦痛への配慮のため。米軍関係者だからといって特別扱いはしていない」と説明した。

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